COLUMN

《GGA優勝者コラム》
G’s ACADEMYに関する誤解2つと、
G’sで得られるもの
~豊田史子さんの場合~

gga2024spring

こんにちは!ジーズアカデミースタッフの加納です。
2024年5月に開催した、全国合同の『GLOBAL GEEK AUDITION』。

みごと優勝を勝ち取った東京DEV26の豊田史子さんより、ジーズアカデミーでの学びを振り返ったブログを寄稿いただきました!
ジーズアカデミーご入学を考えている方、入学後の学びが気になる方はぜひご覧ください。


豊田さん

豊田 史子さん

Fumiko Toyoda

G’s ACADEMY TOKYO DEV26期

大学卒業後、外資系保険会社を中心に約30年勤務、直近は保険テック会社で新たな保険体験開発のプロダクトマネージャーやマーケティング事業の立ち上げ・事業責任者を務めた。水墨画や洋裁といった趣味に没頭する中で、下絵や型紙を写すなどの創造性を要しない面倒な作業が多く存在し、変革の可能性があることに気づく。

はじめまして、G’s ACADEMY 東京DEV26期を卒業し、2024年5月に行われたデモデイ、GLOBAL GEEK AUDITION(GGA)で優勝した豊田です。

G’s ACADEMYに関する誤解2つ

まず、主にG’s ACADEMYへの入学を考えておられる方へ。G’s ACADEMY(ジーズアカデミー)入学を検討していたとき、ここで何が得られるのか、私、ちょっと誤解していました。もし同じような誤解をされている方がいらしたら事前に解く一助になればと思います。なお、週末集中DEVコースの体験をもとにしていることにご留意ください。

誤解1:jQueryとPHPとLaravelを教えてるスクールでしょ。
誤解2:まあそうは言っても最後、なんかCRUDアプリを作るんでしょ。

一つずつ見ていきましょう

誤解1:jQueryとPHPとLaravelを教えてるスクールでしょ。

このポイントで、入学を躊躇っている人がいたらもったいないです。jQuery、PHPとLaravelを使って教えていることには間違い無いのですが、これらはプロダクトを作れる人になる方法を教えるツールの一つなんです。

入学すると、最小限の文法とサンプルのアプリのプログラムを与えられ、毎週、必ず自分なりのアウトプットを作ってみんなの前で発表する、他の人の発表も真剣にみる、というサイクルを毎週、毎週、3ヶ月の間、ずっと回します。そのためには、一回4時間の集中する時間を週に3〜4回はとる必要があります。ここで身につけた習慣が、後半の卒業制作を作りきり、プロダクトを作れる人に生まれ変わる原動力になります。

このカリキュラムなら、初心者でも、動くアプリの全体像から把握することで、完全に理解は出来なくても、どこかを少し変えたりして、初回から自分オリジナルのアプリを作る感覚が得られます。何かのプログラミング言語の文法を積み上げてイチから何もかも理解するまでアプリ作っちゃだめ、などだときっと難しかったでしょう。私見ですが、最小限の文法で動くという意味でjQueryが選ばれたのかもしれない、と後から感じました。本当に教えていることは、プロダクトを作る習慣や考え方です。

同じ週末DEVコースの同級生でも、前半の課題制作途中から、素のJavaScriptやReact.jsやPythonで書いていた人もいましたし、卒業制作では、Laravelで作った人も多かったですが、Next.js、React.jsといったモダンなフレームワークで作った人、Flutterでネイティブアプリを作った人、Pythonでバックエンドを作った人、とかなりばらけました。生成AIのAPIを使っている人も結構いました。みんな、作りたいサービスに合わせて技術を選んでいました。どんな言語やフレームワークでも学べる自信が身に付いた、とも言えます。

私ですか?結構、素直にjQueryもPHPもLaravelも学び、課題も、生成AIのAPIをまぶしつつそういった言語やフレームワークで提出し、LaravelのExpansion講座(有料の特別講義。現役生は割引がある)にも参加しましたが、卒業制作は、ロボットの制御ファイルを書くのに広く使われているPythonで主に制作しました。

誤解2:まあそうは言っても最後、なんかCRUDアプリを作るんでしょ。

カリキュラムを読むとそのようにも見えますよね。実は、Webフレームワークを使って、CRUDアプリ(データに対して「作成-Create」、「読み取り-Read」、「更新-Update」、「削除ーDelete」の基本操作を行うアプリのこと)を作ってもいいんですが、作らなくてもいいんです。卒業制作の主要な要件は「デプロイされていてインタラクションできること」です。なんでもいいんです。

じゃあ、同期のみんなが作ったものを一言で括ると何なのか。仮にそれが形としてはCRUDアプリだったとしても、そうじゃなかったとしても、みんなが作ったものの本質は「事業のMVP(実用最小限の製品)」だった、と思います。

後半の講義とメンタリングセッションを通じてアイディアの作り方、事業の作り方、ピッチの構成の仕方、などを学びます。技術も教えてくれるアクセラみたい、と言っていた同級生もいます。ファウンダーの児玉さんの事業企画講座は必見。Why Meの深掘り、そもそも新規事業は「社会に対するおせっかい」、「自律分散をヒントに「違和感」を目指せ」、「MVPを作り切ろう」、そして、「4コマで伝えるストーリーの作り方」。どれも、個人的に揺さぶられた内容でした。

事業企画講座

その後、私のメンターになっていただいた、茂木先生のセッションにも、心を動かされました。私はWebフレームワークを使えば一ヶ月半で間違いなく出来そうな小さくまとまったアイディアを持っていきつつ、本当に作りたいのはこれなんですけどねー、と小さいロボットのアイディアをお話ししたら、茂木先生が、「自分が心から作りたいものを作りましょう。これは、自動運転やドローンの制御で使われる技術を使えば現実的に可能なアイディア。卒業制作期間中にハードウェアは時間的に無理でもシミュレータなら可能。」とアドバイスをくださりました。

たった一度の人生の時間をどう使うか、納得のいく方向に進もう、と考えた瞬間でした。

G’sで得られるもの

ここからは、入学を検討中の方にも、在学中の方にも何か役立つことが書ければ、と思います。私が得たものの中で特に重要なことを2つ挙げてみます。

得られるもの1:「つくる」人としてのあり方
得られるもの2:「伝える」スキル

得られるもの1:「つくる」人としての在り方

「つくる」人になりたいとずっと思っていました。今は、自分が「つくる」人だと心から思えます。それはどのように得られたのかと考えると、2つ要因があります。

ひとつ目は自分が手を動かし続けることと、アウトプットの習慣化です。これはもう、上の誤解1のところで書いたから良いですね。

ふたつ目は、仲間の存在です。どんなに内面的に変わっても、たまたま周りにいる人があなたに期待することが違う場合、周りの期待に背いて「作る人」として振る舞うのはものすごく難しいです。しかしG’sでは先生も、チューターも、メンターも、そしてクラスメイトも、仲間を「つくる」人として扱ってくれます。周りの仲間のおかげで、新しいセルフイメージが確立でき、定着します。卒業後も2000人超のコミュニティが、新しいアイデンティティを支えてくれます。私は元々、つくる人だったのだけど、このコミュニティでなら、表に出すのが恥ずかしくなくなっただけかも、とも感じます。

dev26graduation
卒業式の日

得られるもの2:「伝える」スキル

これは卒業制作提出までというより、GGAに向けたセレクション、そしてGGAに向けた幾度とない壁打ちで、得られたものです。GGAに出場して上位入賞するコツを私が知っていると言い切れる気はしません。しかし、プロダクトそのものの魅力も大事ですが、そのプロダクトの価値を人に「伝える」スキルが、10分しかないセレクションの通過、5分しかないGGAでの上位入賞にとって大事なことは間違いないです。

おそらく、卒業1ヶ月半前くらいまで、私はクラスの中でも特にプレゼンが下手なほうだったと思います。LABコースとの合同LT会に自主参加した時でも、大幅に時間オーバーした上、いただいた感想から、殆ど何も伝わっていないのを感じていました。

しかし、セレクションに出る、GGAに向けてブラッシュアップする、という機会のなかで、伝えるスキルはどんどん磨かれていきました。カリキュラムにあるわけではなく、同期の仲間や、先輩、スタッフの皆さんが、設けてくれた壁打ちや練習会に自主的に参加するだけです。これが本当に良かった。特に、ほぼ全ての練習会に参加していた同期の「お先ご麺」チームのCEO Kokiさんと CTO だいちゃんからもらったフィードバックで、私のストーリーは完成しました。プロダクトで足りない部分はこの期間に作りました。

GGA3日前に児玉さんに壁打ちいただいた時、「プレゼンが上手いね」と言われたのにはびっくりしました。そんなこと、言われたことがなかったからです。まるで、最初から伝えるのが上手い人だったかのような、自分になっていました。私だけではありません、同じGGAに登壇する仲間のレベルがどんどん上がっていくのを、登壇前日までの互いの練習の中で見れたのは、本当に貴重な体験でした。

もし、プロダクトが完成していない、自信がないなどの理由で、セレクションに出るかどうか悩んでいる在校生がいたら、だからこそ、絶対に出てほしい、と思います。

classroom
夜遅くまで練習していた日の写真はないので、空っぽの教室

私のこれから

今回GGAで発表したプロダクトは、裏側は手動で繋いでいるところも多々ありました。多くの方からコンセプトに期待を寄せていただき、1位になったのはとても励みになりましたが、まだまだ作るべきところ、検証すべき点が多々あります。当面は、改めてまた少し進化したプロトタイプを作っていきます。十分な精度が出て、コンパクトに可愛く、これで量産すれば多くの方に喜んでもらえる、と自分の理解が進んで確信が持てるまで繰り返しプロトタイプを作っていく予定です。

他にも身近な課題を解決するために作ってみたいものが色々あるので、色々学びながら、試しながら、作る人として、前に進んで行きたいと思います。

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