COLUMN

《コラム》
起業したいなら必読!
注目スタートアップCEOに聞く
オススメ書籍4選【第4回】

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【株式会社LIG × G’s ACADEMY】による連載コラム! ジーズアカデミーのサイトにお越しになる「起業家を目指す方」「エンジニアを目指す方」に向けて役立つ情報をお送りしています。
起業を志すなら、知識の吸収は欠かせないもの。政治・経済・時事、インターネット関連、ビジネス書、自己啓発本……と、手を伸ばせばきりがありません。結局どの本を読めばいいの!? とパンク寸前の頭を抱える人もいるのでは?
そこで気になるのは、第一線で活躍している著名起業家が読んでいる書籍。尊敬する先輩が “ためになった” という本なら、是非とも読んでみたいですよね。
今回は、株式会社スクー、株式会社Socket、トークノート株式会社、株式会社LIGの4社長に、起業を試みる人なら絶対に読んでおきたい一冊をご紹介いただきました!
● 答えてくれたのはこちらの4社長!

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森 健志郎CEO/株式会社スクー
1986年大阪生まれ。2009年近畿大学経営学部卒業後、株式会社リクルート・リクルートメディアコミュニケーションズで、広告営業・企画制作に従事。2011年10月株式会社スクーを設立し、現職。2012年1月に”仕事に活きる”コミュニケーション型動画学習プラットフォーム『schoo(スクー)WEB-campus』をリリース。会員数約16万人。

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安藤 祐輔CEO/株式会社Socket
1981年生まれ。高校を卒業後、東京消防庁に入庁しその後、筑波大学体育専門学群へ進学。大学4年次にスポーツ経験のある学生の採用に特化した採用支援事業にて起業。その後、マーケティング分野及びEC分野にて複数事業の起ち上げと運用を担い、2012年11月に新規事業構築を基軸とした事業を行うため、株式会社Socketを創業。2014年9月にスマホ販促プラットフォーム「Flipdesk」をリリース。東急ハンズ、タビオ、アダストリア、ビームスなど約240社ほど導入され利用されている。

小池 温男CEO/トークノート株式会社
1980年2月12日生まれ。22歳までに世界30カ国を放浪。2003年より飲食店経営を行い2年間で4店舗を出店。2006年より成果報酬型求人サイトを運営。2010年、トークノート株式会社を設立して代表取締役に就任。2011年に社内SNS「Talknote」をリリース。Talknoteは、KDDI、エーピーカンパニー、ネクシィーズをはじめ、1万5000社以上の企業に利用されている。

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岩上 貴洋CEO/株式会社LIG
学生時代、モバイルマーケティング、ITベンチャー企業数社に参加する。在学中からアーリーステージを対象とした独立系投資会社にて、投資業務、コンサルティング業務に従事。 2007年、株式会社LIG創業。


■ 森健志郎CEO/株式会社スクー のオススメの一冊

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『よくわかる文化人類学(やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)』(綾部恒雄・桑山敬己 編, ミネルヴァ書房, 2010)

<概略>
文化人類学における主要なテーマを、様々な研究者の方がわかりやすく解説してくれる本。入門レベルで幅広い領域をカバーしているので、文化や人類に興味がある人が全体像を押さえるのにおすすめ。

<オススメの理由>
経営者として起業・経営していく上で避けられないテーマが、文化構築です。多様な人が働く会社組織を健全に運営していく上でも、Webサービスをユーザーにとって唯一無二の愛されるものとしていくためにも、自社を中心とした利害関係者による生態系をつくる上でも、”文化” をどのように築き、言語化し、蓄えていくかがひとつの焦点であり課題となります。
私自身、起業を通じて文化の重要性を認識し、様々な書籍を読みましたが、最もわかりやすく「文化とはなにか」を理解できたこの本をおすすめします。

■ 安藤 祐輔CEO/株式会社Socket のオススメの一冊

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『capeta(28巻)』(曽田正人, 講談社, 2012)

<概略>
平勝平太(たいら・かっぺいた)こと少年カペタが「カート」に出会い、成長していく物語。
「速い奴が偉い!」というシンプルな文脈の世界で、カペタは、ライバルとの戦いや自分自身との戦いを繰り広げていく。ときには仲間とともに、またときには自分のなかの閉じた集中力によってそれらに立ち向かい、困難を乗り越え、最後にはマカオグランプリに出場するまでにいたる。
単純な実力主義のスポーツの世界だけでなく、スポンサリングやスポーツを取り巻くさまざまなビジネスの思惑が描かれている。

<オススメの理由>
目的がシンプルなこと。カートの世界だけにとどまらず、あらゆる課題は、実力・仲間・お金・環境・予期せぬ出来事と、様々な確度から迫ってきます。
課題の解決はシンプルではありません。自分の知恵と力のみで解決する必要がある場合もあれば、仲間と取り組むこと、人を使うこと、あらゆる角度からのやり方が求められます。『capeta』では、一人が課題に立ち向かう人生を通じて、経営に必要なさまざまな要素を学ぶことができます。
また、『capeta』は漫画にしては珍しくテンションが高止まりしたまま物語が進行します。そんななかでも、この28巻が俺的なピークです! F3レースのあと開かれるパーティーでのカペタのスピーチは圧巻!
スポンサーに対してカペタが次のように言うシーンがあるんですが、これがヤバイ。
『活動資金を出していただく代わりに車のボディにロゴを書いても、出してもらっている金額分の効果があるとは思えない。それでも「あなたが信じたドライバーが勝つ」ということは、あなたの判断が、あなたの一部が、あなたの生き方が「勝った」ということです。僕に「やらせて」、あなたが戦いに勝った……中略………みんなの分身として僕が戦うにはハンパなところで手は打たないと決めています』
文章だけでは全然伝わらないと思うので、是非読んでください。
28巻のあとも32巻まで続く、全32巻。経営者として、個人として、託されたもののために……。いろいろな理由でこれからがんばる起業家という人種のテンションをあげること必至です!

■ 小池 温男CEO/トークノート株式会社 のオススメの一冊

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『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル, きこ出版, 1999)

<概略>

成功哲学の名著。ロックフェラーに続き、歴史上世界で2番目の資産家になったと言われているアンドリュー・カーネギーの依頼で、著者であるナポレオン・ヒルが書き上げました。ヒルは20年に渡り、エジソン、フォードなどカーネギーが見込んだ500人を取材。その名の通り「思っていること、考えていることが現実になるんだよ」ということを説いています。

<オススメの理由>

「これから起業する人へ」ということだったので、この本を選びました。高校生の時に友達から薦められて読み、20歳の時にあらためて読み返したのですが、それを機に人生が変わりました。自分は何をするのか、いつまでに実現するのか、それを明確にして潜在意識に刷り込む。そうすれば、大概のことは実現する。はじめて読んでから20年近く経って、本当にその通りだなと思っています。

■ 岩上 貴洋CEO/株式会社LIG のオススメの一冊

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『HARD THINGS』(ベン・ホロウィッツ, 日経BP社, 2015)

<概略>
Facebook, Twitter, Instagram, GitHub, Airbnb, Pinterestなどに投資をしているシリコンバレートップクラスのベンチャーキャピタリスト、ベン・ホロウィッツの書籍。成功者としてのストーリーを書くのではなく、彼が体験した実話から、「社内政治を最小限にする方法」「成長を予測して人材を評価する誤り」「平時のCEOと戦時のCEO」など経営をする上で解決しないと前に進まない問題、それでも起こりえてしまう問題に対して、彼がどのように乗り越えてきたのかを紹介しています。

<オススメの理由>

実際に起こりうる問題の数々に、陥りがちな罠、考えが抜けてしまいそうなポイントなど、実話から基づくアドバイスは書籍とはいえども非常に参考になりました。

■ まとめ

有名ベンチャーのCEO4人がおすすめする「これだけは読んでおけ!」という一冊、いかがでしたでしょうか。モータースポーツ漫画から成功哲学まで、先輩方は実に様々な書籍を参考に、起業に大切な心構えや考え方を学んでいるようです。
何百冊と書籍にあたるのもひとつですが、時は金なり。起業まで間がないのならなおさら、「これだ」という優れた数冊の本をじっくり読み込むのも賢い方法と言えるでしょう。何を読むべきか迷っている人は、今回ぜひご紹介いただいた4冊を読んでみてくださいね。

ライター:齋藤 玲乃

編集:LIGMO

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