COLUMN

《GGAレポート》
想いをカタチにし、社会との
つながりを取り戻すために
「Deploy」にこだわった。
GGA優勝者インタビュー

ジーズアカデミーの心臓部をなす「グローバル ギーク オーディション(以下、GGA)」。その第17回目が2月10日、G’s ACADEMY TOKYO BASEにて行われました。

GGAとはジーズアカデミーの卒業制作発表会のこと。参加動機は「起業」「就職・転職」「社内の新規事業立ち上げ」など、個々の希望によって異なります。
ジーズアカデミーの卒業制作における重要なポイントは「一つの学校を卒業するためだけの制作」という気持ちでは決して臨まないこと。「ビジネスをスタートさせるためのプロダクトをDeployする(世に放つ)」ことを目指し取り組むことです。


その結果として、過去5年間でGGAをきっかけに53社が起業、調達資金の合計金額は37億円を超えました

エンジニア起業家養成スクールとして過去にとらわれない方法で挑戦し、多くの「GEEK」の背中を押し続けているジーズアカデミー。今回は、そんな私たちジーズアカデミーの根幹、GGAの模様をお届けします。


GGA17

週末集中DEVコース17期・出場者16組が本気でぶつかり合った2時間。ジーズアカデミーの中核をなすイベントとは何か。その頂点に立った方の想いとサービスとは——
GGA vol.17、いざ開幕です!



唯一無二の半年。その想いをぶつけ合う5分間

プレゼンテーションの時間は5分。完全オンラインで開催された今回のGGAでは、ライブ配信されるビデオカメラに向かって思いの丈をぶつけます。

プレゼンテーションのために準備をした言葉は声を発すれば出てくるし、資料は作成した分だけPCに投影することができる。けれど、そのような形式だけのアウトプットでは決して足りないのがGGA。「いかに観客の心を打つアウトプットができるのか」が要です。

直前まで発表内容のブラッシュアップを繰り返し、プレゼンテーションに臨んだ16組はこちら。

scouting-pitch登壇者(代表者のみ記載)

01. 村上 紀行

起業

oi

「Family Talk」

家族の会話を育てるアプリ

02. 森 亜理沙

新規事業PR

kikiki

「#私の妄想コーデ」

好きなアイテムを組み合わせてTwitterでシェア!Twitter投稿型ファッションキュレーションサービス

03. 伯野 祥展

起業,新規事業PR

oguri

「sketchmarket」

ユーザー、デザイナー、ショップをつなぐW2Pデザインプラットフォームサービス

04. 柏木 弘毅

起業, 新規事業PR

kimura

「麻雀幹事」

麻雀にかかる煩雑さを解決するサービス

05. 藍 卿云

就職(スカウト希望)

taniguchi

「EXLEAP」

展覧会で楽しい鑑賞体験ができるアプリ

06. 武野 晴彦

起業

baba

「OB飯」

悩める後輩とかつてのその企業の先輩を繋げるサービス

07. 臼杵 竜司

起業, 新規事業PR

handa

「患者さん・薬剤師のヒューマンエラーを防ぐ 画像認識システム」

医薬品の種類と数が正しいかをWEB,スマフォによって判別させるシステム

08. 橋詰 潤

起業, 新規事業PR

yada

「Temify」

必要な時にすぐに手に入る手土産のモバイルオーダーアプリ

09. 松宮 純恵

起業, 新規事業PR

yamaguchi

「Orelympic」

オリンピック競技の体験をサポートし、スポーツを通して人とつながるアプリケーション

10. 笠原 元輝

起業, 新規事業PR

yamamasu

「SaSke」

SaaS選定・導入・定着支援サービス

11. 河野 淳平

起業, 新規事業PR

yamamasu

「MeeeLook(ミルック)」

オンライン1on1/業務内省ツールを通じて新卒1-2年目ビジネスマンの成長加速を実現

12. 松枝 直

起業, 新規事業PR

yamamasu

「ARCH」

建設現場におけるレンタル品トータルマネジメントシステム

13. 中丸 功子

起業, 新規事業PR

yamamasu

「and いっしょに!」

ITからおいてけぼりになりがちな高齢者とその家族をサポートするサービス

14. 鬼頭 史到

起業

yamamasu

「Room Store」

賃貸マーケットプレイス

15. 堀井 克倫

起業

yamamasu

「click2idea」

世界中で公開のアイデアをわかりやすく読めるアプリ

16. 三木 翼

起業, 新規事業PR

yamamasu

「neochat」

複数の会話が同時に成立するオンライン通話サービス

配信先から151名の注目が集まるなか、堂々とプレゼンテーションを行う発表者の姿。たった半年でこれらのものを創り上げるには、何を捨て、どれだけの時間を使ってきたのか……一人ひとりが自分自身と向き合い、一心に励んできたことを痛切に感じます。

サービスの魅力だけでも、技術力だけでもない。どちらもかけ合わさって決まる総合優勝 

審査は、サービスへの魅力を問う「サービス点」とプロダクトの技術を評価する「技術点」の合計で行われます。どちらか一つではなく、両者の点から総合優勝が決まるのがGGAの特徴です。

投票の結果、見事16組の頂点に立ったのは・・・

15. 堀井 克倫

起業

yamamasu

「click2idea」

世界中で公開のアイデアをわかりやすく読めるアプリ

     
GGAの舞台で堂々とプレゼンテーションを行う堀井 克倫さん
GGAの舞台で堂々とプレゼンテーションを行う堀井 克倫さん(以下、堀井さん)


興奮と熱狂につつまれた結果発表を終え、静けさを取り戻した教室で堀井さんにあらためて優勝した心の内をお聞きしました。結果発表を終えた今、堀井さんは率直にどのようなことを感じていらっしゃるのでしょうか。



総合優勝・堀井 克倫さんインタビュー

堀井さん
そうですね。今、一番感じているのは……やっぱり、関わってくださった皆さんへの感謝です。一人では到底ここまでくることはできなかったというのを身にしみて感じます。

特に、メンターの深野 嗣さん(以下、深野さん)が客観的な視点で寄り添いサポートをしてくださったことには本当に感謝しています。これまで僕は「自分はこれが伝えたいんだ!」という気持ちのみで、物事を相手に伝えてしまっていたなぁと。

それって「自分はこれが伝えたいんだ!それなのにどうして理解してくれないんだ」と勝手に決めつけ、なんだか相手より上の立場に立ったような気持ちで伝えてしまっていたようにも感じます。それは今回のプロダクトについてだけではなく、今までの仕事でもそのような伝え方をしてしまっていたなぁとも気がついたんです。

そんな僕に対して、深野さんは「本当に伝えたいんでしょう?相手に届けたいんでしょう?だったら……」という視点を常に投げかけてくださっていました。

・・・・・

自分が伝えたいことを相手に伝える。そのためには、ただ想いをぶつけるのではなく、相手の立場に立った上で「相手の願いと自分のやりたいことの重なりはどこか」という接点を見つけていく視点が欠かせない。

しかし、視点が相手に向かえば向かうほど、自分自身の思いを見失ってしまうことも多い。外への関心が強くなる分、内とのつながりは薄れていく。堀井さんは「本当に伝えたいこと・やりたいこと」を見失わず胸に留め続けるために、どのようなことを意識されていたのでしょうか。


総合優勝・堀井 克倫さんインタビュー1
質問一つひとつに丁寧に答えてくださる堀井さん。真摯で誠実な姿に胸打たれます


堀井さん
今回のサービスにつながる「世界中で公開されているアイデアをわかりやすく読めるように」ということはずっとやりたいと思っていました。世界中のアイディアが、言語が違えどもっと身近に感じられ気軽に見られるようになれば、さまざまなプロダクトの背景にある考え方や思想が広まり、日本の起業家のアイディアを後押しするきっかけになるのではと思っていたんです。

でも、はたして本当に「それをやるのは自分でいいのか」と考え込んでしまった時期があって。他にやる人が出てくるかもしれないなと。そんな思いをめぐらせていたときに担任だった大堀 貴洋さん(以下、大堀さん)が、

「たしかに他の誰かがやるかもしれないですね。でも、せっかくだったら僕は自分のやりたいことの真ん中にいたい。他にやる人が出てきても、です。だって自分がやりたいんですから。それでいいじゃないですか」

と、おっしゃったんです。あぁそうか、と思いました。
ただやりたい、やってみたい。その素直な気持ちでいいんだということを思えたら、スッと心が軽くなりました。



・・・・・

自身の中に湧いてきた「本当に自分でいいのか、自分がやりたいのか」という問いと真正面にぶつかり、不安や恐れを周囲に伝えること——恥やプライドを一旦脇に置き、自己を開示し続けることで自分と社会のつながりを取り戻しながら今回のプロダクトを創り上げた堀井さん。

悩みながらも順調にプロダクト制作に取り組まれているような印象を持つ堀井さんですが、途中困ったことなんてあったのでしょうか。



堀井さん
卒業制作提出の一週間前、プログラミングが全く前に進まなかったんです。エラーしかでない。やってもやってもエラーばかりで、あと一週間しかないのにこれで辿り着きたいところまで行けるのかと焦りや不安、苛立ちが湧いてきました。正直、やめようと思うくらい追い詰められてもいて。



インタビュー写真


でも、今まで関わってくださった深野さんや大堀さんの言葉を思い出したり、同期のみんなが頑張っていることをslackで知ったりして、何を弱気になっているんだ、と。
ここでやめたら皆さんに失礼じゃないかと自分を鼓舞し、一度初心に戻って一つひとつ授業で習ったことを振り返りながら確認と修正を繰り返しました。

そうすると、徐々にエラーが少なくなってきたんです。嬉しかった。真っ暗なトンネルの中で遠くに一筋の光を感じたような感覚でした。
そのあとは噛み合った歯車が一気に動き始めるように進み、なんとか締切までに卒業制作を提出することができました。


・・・・・

素直な感情をこぼしながら在学中の苦労を振り返る堀井さんからは、それを乗り越え歩んできた自身への信頼と誇りがひしひしと伝わってきます。



堀井さん
先の見えないトンネルを目の前にすると、くぐる前は怖いかもしれない。僕も本当に怖かった。でも、心からやってみたいことがあるなら、思い切って進んでみたほうがいい。そのときは真っ暗でも、必ず光が見えるから。大丈夫だよと、これから新しいチャレンジに踏み出される方には、そう伝えたいですね。



自分の手で想いをカタチにするためジーズアカデミーに飛び込み、プロダクト創りを通して自身の想いが社会とつながる喜びを知った堀井さん。
インタビューの最後、”あぁそうか”と呟きながらこう付け加えてくださいました。



堀井さん
自分の想いをカタチにして伝え、社会とのつながりを取り戻すこと。それがまさに「Deployする」ということなのかも知れないですね。僕もこれからがスタートです。


卒業式終了後、晴れやかな笑顔のDEV17期メンバー
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多くの起業家とエンジニアを輩出してきた『授業料後払い』の週末集中DEVコース。 週末講義+オリジナル課題制作を徹底して繰り返し、フロントエンドからサーバサイドまでトータルに学びます。最後は一流メンターと共にオリジナルWebサービスのデプロイを目指します。

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