会社員→学生へ。その理由は?フルタイム総合LABコース受講生に聞いてみた
こんにちは!ジーズアカデミー広報の中村英里です。
入学から2ヶ月目で開催された『PHP課題発表会』において、投票で選ばれた上位3名と特別賞の2名、合計5名の受賞者の方と座談会を開催しました!
前半では、2ヶ月でどのようなプロダクトを制作できたのかをご紹介し、後半の座談会では、「どうしてジーズに入ろうと思ったのか」「独学じゃなくて、学校に通う良さはどこにあるのか」「仕事を辞めて学生になることに不安はなかったの?」
といった入学を検討している人からよく質問されることを、実際に通っている彼らに聞いてみました。
【前半】座談会の参加者とプロダクトの紹介
【後半】LABコース座談会〜2ヶ月間G’sに通ってみて感じたこと
※本記事でご紹介するサービスは、実際に稼働しているものではありませんのでご注意ください。
慶應義塾大学・法学部卒業。新卒で通信キャリアに勤務、ブロードバンド事業のサービス企画に従事。26歳の時に㈱よつば制作所を共同創業し、企業の動画制作・広告の受託。制作部門とバックオフィスを担当。現在は仕事と並行してジーズにてプログラミングを学んでいる。(入学前:プログラミング経験なし)
高橋(洵)さんのプロダクト:顧客管理システム
PHPやMySQLの練習になりそうだなと思い、必要な機能がめちゃめちゃ多そうな顧客管理を題材にしてみました。まだ未完全ですがデータテーブルや証憑起票機能などを頑張りました。今回は壁にぶつかっても強引に実装して手を止めずに作り続けました。授業でやらなかった機能を実装する練習にもなりましたし、やっていてとても楽しかったです。
米国 Bellevue College IBP プログラム 修了、東京理科大学 理学部 物理学科 卒業。ワークスアプリケーションズ→個人でWebサイト制作&ディレクション+シェアハウスを運営→ベンチャーで新規事業の担当&ローンチ等を経てジーズに入学。(入学前:独学で2年半のプログラミング歴あり)
小山さんのプロダクト:訪日外国人向け洋服レンタルサービス「AirBAGGAGE」&訪日外国人向け現地人宅訪問サービス「STOP BY」
海外旅行が好きなんですが、旅行の時ってなるべく荷物を少なくしたいじゃないですか。なので、日本にくる外国人向けの洋服レンタルサービスを作りました。squareの決済APIをドキュメントを自力で読み解き導入できた点がよかったかなと思います。
もう一つの「STOP BY」は先日参加したStartup Weekendというスタートアップを目指す人向けのハッカソンで、二日間で作ったプロダクトです。実際に浅草に行って外国の方にヒアリングをして、サービスを作りました。ちなみに、優勝もしました!
ハッカソンに参加して驚いたのが、プロダクトを動く状態まできちんと完成させたのが自分のチームだけで、他のチームはデモを作成するにとどまっていました。
自分は汚くてもぎこちなくてもいいので、サービスの一連の流れをできるだけ早く実装することに徹しました。ジーズにいると、とにかく手を動かして完成させる、というのが当たり前だし、他のみんなもそうしているので、改めてジーズの環境はすごいと感じましたね。
市岡商業高等学校・商業科卒業。自動車の営業を経て、JR西日本フィナンシャルマネジメントに入社し、コンサルティング事業部にて、システム構築プロジェクトに従事。同社退社後、ジーズアカデミーに入学。(入学前:プログラミング経験なし)
原園さんのプロダクト:にわとりをプログラミングしよう
子供が英語とプログラミングを同時に学ぶことができる教材を作ろう、と考えて作りました!子供向けのものなので、英語の意味を視覚的に体感できるようにというのと、シンプルな操作性を重視しました。
University of the Arts London卒業。NHKの関連会社で、文化庁メディア芸術祭の海外広報事業に携わる。同社退職後にジーズに入学。(入学前:プログラミング経験なし)
楠美さんのプロダクト:Webゲーム「やばい家族」
もともとこういう論理ゲームを人に出すのが好きで、口頭で出したり紙に書いたりして出題していたんですけど、もっと簡単に楽しめるといいなと思って、ゲームを作ってみました。
ただ、実はこれPHPは使ってないです・・・なので受賞した時も「あれ?」って思いました(笑)。論理クイズを解くときの人の思考をPHPをつかってデータベースに格納したくて、まずは論理クイズのゲームをつくったんですが、時間がなくなってしまい、PHPまで辿り着けなかったんです。
選んでくださった山崎先生に受賞理由を聞いたところ、「アプリ自体が独創的だし、コーディング・ロジックが他の方と全く違うアプローチで面白い。発想が私とは全然違うので、そういった点も魅力的なアプリケーションだと思って選びました」というご意見をいただきました。
日本大学 商学部 経営学科 卒業。金融庁に入庁し2年間勤務。2年目に「FinTechサポートデスク」を担当し、数多くのFinTech企業と面談を重ねる中でプログラミングに興味を持つ。金融庁退職後、ジーズに入学。(入学前:プログラミング経験なし)
高橋(勇)さんのプロダクト:LINEBOT
企業の採用担当者と応募者が簡単にやりとりできるようなサービスがあればいいなと思ってつくりました。左側の画像は応募者のLINEの画面で、右側が企業側のWeb版のマイページです。応募者情報を蓄積したり、マイページの中から応募者のLINEに連絡できるようにしています。
地味なところですが、データベースからの情報の取り出し方、取り出してからの整形などにこだわりました。この1週間でPHPに慣れることができ、とても意義のある1週間でした。
ープロダクトのご紹介ありがとうございました。この約2ヶ月間、課題の制作や発表を何回もされてきたかと思いますが、やってみていかがですか。
楠美:
見せられる人がいるのはすごく良いですよね。
もっとこうしたら良いという意見ももらえるし、単純に「すごいって言われたい!」っていうモチベーションになる。
高橋(洵):
あとは、できない時に一緒に悩むのも楽しかったりする(笑)。
「これでどうだ・・・できない・・・じゃあこれなら・・・できない・・・じゃあこっちならどうだ・・・うまくいった!!よっしゃー!!」みたいな感じでみんなでワイワイ創るのも楽しい。
ープログラミングは独学でもできる、という考えもありますよね。実際学校に通っている皆さんはどう思いますか。
小山:
自分はジーズに入る前に2年半ほど独学でプログラミングを学んでいましたが、正直、本気で学ぶなら独学は厳しいと思います。
独学じゃDocker(ドッカー)までいかないし、Cloud9でLaravel(PHPのフレームワーク)入れて本番環境まで持っていく…なんてまずできなかったと思う。
もしこれを独学でできるようなレベルの人だったら、独学か学校か?なんて迷わないと思うから、迷っているレベルなら通った方が早い。
高橋(洵):
自分は、他の人がどんな技術を勉強しているかが見られるところが良いと思っています。
自分一人で全部キャッチアップするのは大変だけど、得意な人に聞いてそれを取り入れられるので、学べる技術の幅やスピードが二倍にも三倍にもなります。
この分野はこの人が得意というのがみんなそれぞれあって、LINEBOTだったら高橋(勇)さん、オセロや将棋みたいなロジックを組む必要があるようなものだったら楠美さん、という感じで、得意な人にすぐ聞ける環境はいい。
ー週末集中のDEVコースと、フルタイム総合のLABコースとがありますが、入る前どちらにしよう、と迷いましたか。
高橋(洵):
直前までどちらにするか迷っていました。
週末DEVコースはビジネスマンが働きながら通っているので、その中で学んでプロダクトを創り上げたら、サービス面で面白いものが出来上がるだろうなと思って。
一方で全日制のフルタイム総合LABコースは、平日にしっかりプログラミングを学ぶので、技術面をしっかり伸ばせるという点が魅力的で、迷いましたが「創る能力」を高めようと思ってLABコースを選びました。
ーLABコースで学んできて、「創る能力」が伸びている、という実感はありますか。
高橋(洵):
そうですね。自分は時間の自由がきく仕事なので、土日で仕事を続けながら平日でジーズに通っているのですが、
プログラミング中心の生活で、これだけ毎日コードを書いていると、「とりあえず見えるところだけ整えて、デモ版を作れば良いや」というような、技術的な妥協が出来なくなる。
これだけ毎日何時間もコードを書いているのに、出来ないなんて言いたくない、出来るでしょ!と思って創ることで、技術が伸びていっているのを感じています。
LABコースにしてよかったと思います。
ーちなみに、他のみなさんはお仕事を辞めて入学されたんですよね。仕事を辞めて学校に入ろう!というのに不安はありましたか?
高橋(洵):
高橋(勇)さんとかどう?もともと金融庁に勤めていたよね。金融庁を辞めるってなかなかのことじゃない?
高橋(勇):
仕事が嫌だったわけじゃないんですけど、金融庁に入って働く中で、「ずっとこの仕事をやっていくわけじゃないんだろうな」と漠然と感じていたんですよね。
具体的にこれというのがあったわけではないんですが、人生かけてやりたいことって他にあるんじゃないの?っていうのを常々考えていて。
そんな中で、「FinTechサポートデスク」の担当になったのがきっかけでプログラミングに興味を持って、色々と調べているうちにジーズのことを知りました。
不安や迷いがゼロだったわけじゃないですけど、まだ20代だし、やり直しもきくだろうし、何でもまずはやってみないとわからないからチャレンジしてみよう!と思いました。
楠美:
僕は「メディアアート」という、人工知能等で創られた作品を海外に持っていく、という仕事をしていました。もともと、イギリスにある芸術系の大学に通っていたので、ものを創るのが好きだったというのもあって、いろんな作品を見ているうちに、テクノロジーって面白い、自分も何か創りたい!と思うようになって。
不安というより、「創りたい」という思いの方が強かったので、仕事を辞めてジーズに入りました。
高橋(勇):
そうですね、不安よりも前に進みたい気持ちが優ったというか。
仕事を辞めて大丈夫なの?という意見もあるとは思いますが、LABコースは仕事を辞めて通っている方がほとんどですし、自分の実感としても「なんとかなるもんだな」と思っています。
ーLABコースで週四日間×二ヶ月学んできて、感想はどうですか?
小山:
毎日コードを書く習慣がついたのがすごく良かったですね。
朝ジーズに行くと、みんなパソコンを開いてコードを書いていて、自分も席についてパソコンを開いて、すっと書くモードに入れる。
最近は書かない日があるとなんか気持ち悪い!と思うようにすらなりました。
みんなそうじゃない?
高橋(洵):
いや・・・俺はたまに休みたいなぁと思う時もあるけど(笑)
でも、プログラミングはすごく楽しくて、毎日好きなことをできている今のこの時間はすごく贅沢だな、と感じる。
高橋(勇):
ジーズに入るまでは自分が仕事を辞めて学生になる、なんて経験をすると思わなかったので新鮮ですね。
「このままで良いのかな」と迷いながら働いている時よりも思考も前向きだし、いろんな人と接する中で視野も広まりました。
高橋(洵):
社会人になると会社以外の人と、長時間横に並んで過ごす機会ってないからそれも新鮮ですね。
同じ時間を過ごす中でそれぞれの人となりを知っていくわけだけど、いろんなバックボーンの人がいる。
それぞれのストーリーがあるので、同じテーマの課題でも出てくるものが全然違うから、作品にその人の生き方が出ているなとすごく思う。
ーそうですね。私もみなさんの課題発表を何回も見させていただいてますが、最近はプロダクトを見ただけで、「あの人が作ったのかな?」とわかるようになってきました。
小山さんは一貫して海外にまつわるサービスを作られていますが、最初からつくりたいものが固まっていたんでしょうか。
小山:
いえ、実はジーズに入る前はキャリア教育の分野でサービスを立ち上げようと思っていました。
キャリアについて悩みを抱えた若い人向けのアプリを自分で創ろうと思って、プログラミングの学校を探していたときに見つけたのがジーズです。
ただ、ジーズに入って課題をやる中で、海外に関するサービスばかり創っていることに気づきました。
実際に手を動かしてモノを創ることで、「自分が本当に興味があったのはこれなんだ」というのを認識できたのは良かったですね。
ー原園さんはジーズに入学するために大阪から出てこられましたよね。
原園:
はい。わたしは具体的にどんな事業をしたい、というところまでは決まっていなかったのですが、とにかく起業したい!と思って、会社をやめて大阪から出てきてジーズに入りました。
以前勤めていた会社では、定年までずっと勤めるのが当たり前、良い人と結婚して家庭を築くのが幸せなことで、起業なんてもってのほか・・・という考えの人が周りには多かったんです。わたしには、その考えがどうしても合わなくて。
でもジーズでは、ほぼ全員が起業のことを考えているし、「こんなものを創りたい!」と言った時にも、「出来ないよ」なんて言う人はいなくて、みんな肯定的にとらえてくれる。
プログラミングは未経験でしたし、不安もありましたが、入って良かったと思っています!
ーLABコースのみなさん、ありがとうございました!
今回お話を伺ったのは、全員社会人経験がある、20代半ば〜30代前半の方々です。
このくらいの年代の方は、これまでのキャリアを見つめ直し、今後どのような方向に向かっていくべきか?と迷いをもつ方も少なくないと思います。
彼ら含め、ジーズアカデミーに入学する人の多くは、自分の中の「このままで良いのか?」という小さな違和感を無視せず、「やってみたい!」という自分の心の声に従い、素直に行動している人たちです。
「未経験だからできないのでは」なんて思わずに、自分が目指す方向に向かって、自分の足で歩みを進めるための努力を惜しまず、その努力を「辛い、嫌だ」と思っている様子は微塵も感じられません。
それは、自分がやりたいと思ったことだから、自分でやると決めてやっていることだからです。
ただプログラミングの書き方を”覚える”のはとても辛い作業ですが、創りたいものがある、実現したい未来がある人にとっては、プログラミングを学ぶ過程は苦労はあれど、とてもワクワクする経験となると思います。
プログラミングは、思いをカタチにするツールです。
どんなに素晴らしいアイデアでも、アイデアのままでは価値がなく、形にして初めて価値が産まれます。
「創りたいものがある、でも道具がない」というクリエイティブなアイデアに溢れた方に、プログラミングという強力な武器を身につけ、社会に新たな価値を産み出してほしい。
ジーズアカデミーはそう考えています。
フルタイム総合LABコースでは、10月開講の4期生を募集しています。今の自分の現状を変えたい、解決したい課題がある…そんな思いをもつ方はぜひ一度、説明会にお越しください。