安定か、挑戦か―起業、転職にプログラミングという武器を選んだ理由―
こんにちは、ジーズアカデミーの藤井です!
エンジニア起業家養成学校・ジーズアカデミーにご入学される方のバックグランドは本当に様々です。その中には、いわゆる”安定している”と言われる業界の方も多くいらっしゃいます。
そんな方々が、更なる挑戦を求めて起業・プログラミングを学ぶ訳とは?
2022年1月、ジーズアカデミーでは「安定か挑戦か」というタイトルで、オンライントークセッションを開催しました。
挑戦へと踏み切った方々の想いや、挑戦の場所としてジーズアカデミーを選んだ理由などをお聞きしました。
本記事では、その様子をダイジェストでレポートいたします!
【目次】
キッズウィークエンド株式会社 代表取締役兼CEO
三浦 里江 (LABコース第6期卒業)
早稲田大学大学院卒業。シティバンク銀行にて、リテールマーケティングを担当。その後、リーマンブラザーズ証券にて、株式調査部に所属し自動車業界のリサーチを担当後、野村証券の投資銀行本部にて自動車業界のM&Aのアドバイザリー業務に従事。2017年、キッズシーズ 株式会社を創業。2020年4月より、こども向けオンラインイベントの予約サイト「キッズウィークエンド」を運営。(https://www.kidsweekend.jp/portal)
小4、小1の娘を持つ二児の母。現在、早稲田大学大学院商学研究科博士課程在籍中。
株式会社moovy エンジニア
松尾 圭介 (LABコース第8期卒業)
埼玉大学卒業。硬式テニス部主将。 埼玉県警察にて、地域課(交番・パトカー勤務)を経験後、本部捜査二課で振込め詐欺捜査を担当。 Webサービスを「使う」から「作る」ことに興味を持ちG’s ACADEMYに入校。 同期が創業した株式会社moovyにてエンジニアとして、サービス開発全般を担当。 https://moovy.jp/
藤井(進行役):
本日はどうぞよろしくお願いいたします!
三浦さんは大手の証券会社からスタートアップのCEOに、そして松尾さんは警察官からエンジニアへと転職されました。
語弊があるかもしれませんが、世間一般的に、そのまま頑張っていたら昇進ができたりだとか、キャリアが続いていったりだとか、安定しているというようなイメージがあると思うのです。
そこからガラッと異なる方向に挑戦の幅を広げていかれたお二人ですが、挑戦をするというのは、非常に勇気やエネルギーが要ることだと思います。
何がその挑戦に踏み切らせたのか、ということを軸に本日はお話を聞けたらと思っています!
未経験からプログラミングを学んだ理由は?
藤井:
ジーズアカデミーでは、起業×事業創出を学んでいきます。お二人が最初にプログラミングに興味を持ったきっかけは何でしたか?
三浦さん:
興味を持ったというよりは、必要に駆られてという感じなんです。
自分でサービスを作りたいと思ったときに、これまでのバックグラウンドが金融だったのでプログラミングのプの字も分からなかったんです。周りにプログラミングができる人が誰もいなかったですし、どういうふうに作ったらいいんだろうなと思って。
調べると、まずサービスのプロトタイプを作ってテストから始めたほうがいいらしいということがわかりました。じゃあ作ろうと思い、ゲーム会社を経営している高校の同級生のところに行って相談したら、プロトタイプで200万かかるって言われたんです。
テストだけでそんなにかかるんだ!どうしよう、と思っていたら、どうやらG’s ACADEMYという学校が、プログラミングを勉強できるし、なんならサービスのプロトタイプを作って投資家さんの前で発表する機会までもらえるらしい、ということを見つけました。
すぐアポイントを取って、ここだと思って入学を決めたっていう形です。なので、興味というよりは必要に駆られて、という経緯です。
藤井:
ジーズアカデミーのやっていることと、求めていらっしゃったことがピッタリはまったのですね。
松尾さんは、プログラミングに興味を持ったきっかけはいかがですか?
松尾さん:
警察から転職をするときに色々選択肢はあったんですが、Webサービスを作ってみたいという気持ちが強かったので興味を持ちました。
恐らく最初に目にしたのは店舗のECサイトか何かだったと思うんですが、それに興味を惹かれたことがきっかけで、プログラミングができるようになればもっと色々なサイトを自分で作れるようになると思いました。0からものを作れるようになるんだな、Webサイトとかの制作って面白そうだな、と。
なぜジーズアカデミーを選んだの?
藤井:
三浦さんには先ほど触れていただきましたが、数あるプログラミングを学べる環境からジーズを選んだ理由って何でしょうか?
松尾さん:
何か作って発表しましょう、それが学校に通う上でのゴールですという目的が最も具体的な学校だと思ったことが決め手です。それが面白そうだなと。
教材を何冊終わらせるといったような学習は、プログラミング学習のゴールではないと思っていたんです。なので、プロダクトを6ヶ月で作り終えることを目標に置いてるところを魅力に感じていました。
藤井:
ものを作りあげることを大切にしている、という点に魅力を感じていただけたんですね!入学前もご自身でプログラミングの勉強をされていたとのことですが、その上で学校に通おうと思った決め手は何でしょうか?
松尾さん:
自分は公務員をやっていたので、正直ビジネスは全くわからない状態だったんです。そういったところー事業の作り方なんかも含めて学べる場所だと感じたので、学校に入って学んでみるのが良いと思いました!
週4日通いプログラミングを学ぶコース。退職して通うことを決めたきっかけは・・?
藤井:
お二人が通われたフルタイム総合LABコースは週4日、朝から夕方までがっつり通うコースです。今回、挑戦か安定かというタイトルをつけていますが、これまで築いてきたキャリアを1回置いて新しいことに挑戦した一番の理由って何だったんでしょうか?
松尾さん:
僕は退職して入学を決めたというよりは、辞めた後にジーズのことを知ったんです。退職した理由はジーズを選んだ理由と似ているんですが、サービスを作る側になりたかったということが大きいです。
その後に入ろうと思った理由としては、学校として門扉が広い上に、ジーズにはコミュニティとしての機能もあると聞いたので、入学すると良質な出会いがあるんじゃないかと思いました。
三浦さん:
ジーズに入って本気でやるぞと決めた理由は、実は怒りの感情が大きかったんです。ずっと投資銀行でM&Aなどをやっていたんですが、金融ってキャリアを順に積んでいけるところがあるんです。これができるようになったら次、という形で色々な仕事を任せてもらえるし、結構大きな額の仕事も任せてもらえるようになってどんどんキャリアを積んでいっていたんですが、それがガラっと崩れたのが妊娠でした。
決まっていた仕事がなくなったりもして、改めて周りを見てみると、多くの子供がいる人は転籍したり、妊娠前とは全然違う仕事をしたりしていて。積み上げてきたものが積み上がらなくなってしまう状況に驚きました。
このままだと女の人がいつまでたっても活躍できる日は来ないと思ったので、こういうことを解決するサービスを絶対作るんだと決意したんです。
ジーズアカデミーで学び、起業や転職と新たなステージへ。一番変化したことは?
藤井:
お二人とも、ありがとうございます!
これまでとは全く違う、起業してCEO、エンジニアへと挑戦をされたお二人ですが、最も変わったことは何でしょうか?働き方やマインドなど、何でも構いません。
三浦さん:
私は子育て中なこともあり、スケジュールを自分でフレキシブルに調整できるようになったことが大きいです。
また大企業で働いてるときは、大きな企業の看板で仕事をしていたような気がしています。自分がいる環境に対してつい文句を言ってしまっていたなと。
でも自分で事業をやるようになってからは、うまくいかないことも自分の責任だし、うまくチームメンバーが動いてくれなくても自分の責任です。自分の器が会社の器なんてよく言われると思うんですが、うまくいかないときは人のせいにするのではなく、まず自分が変わらなきゃと思うようになったのは大きいかもしれないです。
藤井:
松尾さんは公務員からスタートアップに場所を移し、エンジニアとして働くようになりました。環境も働き方も大きく変わったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
松尾さん:
実は、僕はあまり仕事が変わった感じがしないんです。
以前は振り込め詐欺を捕まえる仕事をしていたんですが、仕事の感覚としては似ているなと。
今は運営するサービスを通じて、代表のやりたいこと ー 良質のマッチングを達成するために何をするか、ということを追及しています。以前はそれが、犯罪防止を目的とした捜査でした。
手段と目的の部分が変わっただけで、やってること自体はあまり変わった感覚がないんです。僕の意見は少数派だと思うんですが(笑)
藤井:
なるほど。一見180度変わったように思えますが、その見方で考えると共通する部分があるのかもしれません!
これまでのキャリア・経験が役立った瞬間
藤井:
では変化したことの次に、これまでのキャリア・経験が役に立ったという瞬間はありますか?
三浦さん:
私達はお子さん、そしてその親御さん向けにオンラインの教育を提供しています。ですがビジネスとしては企業さんとお仕事をすることが多いんです。企業さんと一緒に授業を作ってそれを子供たちに届けているんですが、以前はBtoBやM&Aを作っていくような仕事をしていたので、今もその時に身に着けた提案の仕方や、BtoBの勘所のようなものが生きているなと思います。
藤井:
案件の規模感や温度感のようなものが分かるのですね!確かにそれは、これまでのご経験ならではかもしれません。
先ほど視聴者の方からいただいたコメントでは、やりたい仕事をやっていると疲れにくくなったというご意見がありました。感じることはありますか?
三浦さん:
確かにそうですね。以前はやはり会社の看板があるので、これを言っていいのか悪いのかと考える場面が非常に多かったんです。ですが今は、自分の言ったことがストレートにお客さんに伝わったり、各所で発信していることが会社のフィルターを通さず届きます。社会ってこんなに自分の声が通るんだ、と始めはすごく戸惑った記憶があります(笑)
プログラミング×事業創出に挑戦してよかったと思う瞬間は?
藤井:
もう一つ違う切り口でぜひお聞かせください。
新たな世界に挑戦してよかっただったり、あのとき思い切ってよかったと思う瞬間はありますか?
三浦さん:
もうすごくたくさんあります。私が昔いた業界はお給料も良かったですし、あと5年ぐらいやっていれば子供も大きくなって復帰をして、何か大きな仕事ができたかも知れないと思います。ただ自分の中で、もっと手触り感のある仕事の方をしたいと思いました。
今の事業は、子供たちが新しいことに触れて好奇心に目がキラキラしてる瞬間が画面越しに見えたり、親御さんからの嬉しいコメントが日々届いたりするので、自分がやった仕事がこんな風に世の中の役に立っているんだと感じることができるんです。
やりがいを感じる、手触り感があるサービスができてると感じたとき、あの時挑戦してよかったなとすごく思います。
松尾さん:
多分公務員のままだったら、今の経験はできてないと思うんです。僕は埼玉県警だったので、都内勤務も初めてでしたし。
思い切って1回飛び出して環境を変える経験をしてしまえば、また別のチャレンジも挑戦しやすくなるだろうなと思いました。
エンジニアの仕事自体は、パソコンに向かっていればできるようになるのかもしれないです。加えて、事業を0→1で作っていくこと、事業を作っていく上で自分以外の人たちがどういうことをしていくのかという流れが、ジーズや事業の立ち上げを通して理解できました。これは大きいことだなと思います。
キャリアプランと叶えたい夢
藤井:
最後に今後、叶えたいことについて教えてください!
三浦さん:
子供の未来をつくるインフラになりたいなと思っています。今は親と子供と学校だけの閉鎖的な関わりだと思うんですが、もっと社会の担い手である企業や、社会全体を巻き込んで学び合ったり、社会と子供をもっともっと繋げていくような取り組みをしたいんです。
それによって、どこで生まれたとか、どの家庭に生まれたとかに関係なくもっと子供が自分から社会と繋がることによって、より多様な考えを持てる社会になったら、子供だけじゃなくておそらく親も価値観や生き方も変えられると思います。親も子供がいるから諦めるんじゃなく、子供がいても色々なことに挑戦していけるような社会にできたら、もっと未来は明るくなるんじゃないかなと思いました。
松尾さん:
これに関して結論はないんですが、いま事業を0から作っているので、事業がうまくいくようにやり切りたいと思っています。
エンジニアって色々なキャリアの道があると思うんですが、やはり長くやってる方たちってその領域に関してめちゃめちゃ詳しくて。今の僕にはわからない言語で、多分話が進んでいくんだと思います。
でも僕は、最強の何でも屋じゃないですが、まだ深くまでは掘れなくとも、浅いところを誰よりもいっぱい知っている、そんな姿をチームのためにも目指したいなと思っています。
藤井:ありがとうございました!
いかがでしたか?
一歩踏み出して新しいキャリアへ挑む方が多くいらっしゃるジーズアカデミー。
今回ご登壇のお二人は、ジーズアカデミーご卒業後も同期の方と一緒にサービス開発をしていらっしゃいます。
高めあえる仲間を見つけられる場所、そして挑戦する人を応援する場所でもあるジーズアカデミー。
ご興味をお持ちの方はぜひ学校説明会へお越しください!