COLUMN

《GGA優勝者コラム》
「ちょっとした成長を喜び、大いに楽しむこと」から全ては始まる
~宮川晶行さんの場合~

GGA

こんにちは!ジーズアカデミースタッフの藤井です。
2022年10月に開催した、全国合同の『GLOBAL GEEK AUDITION』。

優勝を勝ち取った東京LAB13の宮川晶行さんより、ジーズアカデミーでの学びを振り返ったブログを寄稿いただきました!
ジーズアカデミーご入学を考えている方、入学後の学びが気になる方はぜひご覧ください。

 

宮川さん

宮川 晶行さん

Akiyuki Miyagawa

G’s ACADEMY TOKYO LAB13期卒

神戸大学経営学部卒。化学メーカーを経て、「1時間のインタビュー」のマッチングを提供するビザスクに10番目の社員として参画。事業開発として多くの事業会社の新規事業部門のインタビュー活用を支援すると共に、企業内新規事業提案制度支援などの事業を立ち上げて事業拡大に貢献。2020年に東証マザーズ上場を経験。2022年10月末に行われたGGAで優勝し、12月に株式会社BlinkXを創業。

はじめまして、東京LAB13期(フルタイム総合コース)の宮川晶行です。
2022年10月末に開催されたジーズアカデミーの卒業制作発表会「GLOBAL GEEK AUDITION(通称:GGA)」では、おかげさまで優勝することができました。 私は今回発表したプロダクトを世に広げていくために、12月に株式会社BlinkXを創業しています。

2022年4月に東京LAB13期生として入学して半年間取り組んできました。私の場合は総じて充実したジーズライフを過ごすことができたのですが、その秘訣は「入学時に持っていた熱量を右肩上がりに高められた」ことだと思っています。

入学時は誰もが「自分の作りたいものを実現したい」「なんでも良いから大きなことをしたい」「自分を変えたい」などといった想いを持っていると思っています。熱量もめちゃくちゃ高い。
しかし、大事なのは最初ではなく、最後までこの熱量を高め続けることだと思うのですが、日々プロダクト作りに向き合う中で、壁にぶち当たったり、焦ったり、思い悩んだりする中で、その熱量が変化してしまうことがあります。
この記事ではこれからジーズアカデミーに入学される方が、入学時に抱いた熱量を高めながら走り切るためのアドバイスをお伝えできればと思います。

 

LAB13

 

入学前 編

人によって入学が決まるタイミングはバラバラだと思いますが、入学が決まったら以下の2つのことをやっておくことをおすすめします。
はじめてプロダクトを作る、プログラミングを学ぶ場合、最初に「何かいけそうだな」「こういうの作りたいな」と感じられるか、それとも「なんか難しそうだな」と線を引いてしまうかでは成功体験の積み上げでいくと別物になると思います。

1.プログラミングをなんとなく理解しておく

プログラミングはとにかく、最初が肝心。 ジーズに入っていきなりプログラミングを始めるのと、少し触ってなんとなく雰囲気でもわかっているのとでは精神的ハードルが全然違うと思っています。
ここが最初の挫折ポイントになりがちなのですが、おすすめの無料ツールがあります。それはProgateです。
HTML/CSSコース(できればJavaScriptも)だけ一度やっておくことをおすすめします。環境構築も必要なく、すぐ始められてお手軽で、ゲーム感覚でできます。
毎日30分やるだけでも1週間くらいで終わります。何度も繰り返しやらなくて大丈夫、1度だけで十分です。あくまで雰囲気をつかむだけでOK。

 

2.日頃から色々なプロダクトに触る癖をつけておく

ジーズに入ると、最終的にWhy me(なぜあなたがやるのか)を軸にしたプロダクトを作ることになります。
これから自分が作りたいものを実現していくにあたって、世の中のプロダクトがどういう思想で作られているのかを理解しておくことは非常に有効だと思っています。

「このプロダクトは誰の何を解決しているんだろうか、なぜ解決したいのだろうか」ということを考えるクセを持っておくと、そのために用意されている機能やUI/UXの思想が見えてくるので、良いトレーニングになります。
それが今度は自分がプロダクトを作る立場になった時に活きてくるのと、日々の授業の課題などで「あのサービスのあの機能、作ってみよう」というアイデアの広がりにもなります。ぜひ習慣化してしまうことをおすすめします。

 

入学後 編

入学式が終わると、すぐ授業が始まり、課題提出を繰り返して一瞬で6ヶ月が過ぎ去っていきます。
入学してから「熱量を右肩上がりに高めていく」ために、ここでは取り組み姿勢と、プログラミングへの向き合い方をお伝えできればと思います。

1, 取り組む姿勢について

私が大事だと思うのは以下の4つのポイントです。

①ちょっとした成長を喜び、大いに楽しむ

②欲求に素直に作ってみる

③同期の質問などに積極的に応える

④できる限り校舎に行く

①、②はモチベーションとして。③、④はそのための環境づくりです。

①ちょっとした成長を喜び、大いに楽しむ(一番大事)

ジーズに入学する半年前、起業するために前職を退職した私は、事業アイデアで迷走し、かなり焦っていました。
そんなときに『「Why me」を追求して自分が解決すべき課題を「自分の手で作ったプロダクト」で解決できる』ようになるジーズアカデミーを偶然見つけました。
毎日焦りまくっていた中で、一旦今やっていることを全て止めて「6ヶ月プロダクト作りに没頭できる環境」というのは、焦りから解放してくれる最高な場所だと思い、入学したことを覚えています。

入学する動機は人それぞれだと思いますが、せっかくやりたいことに没頭できる6ヶ月なので、とにかく持てる時間は全て注ぎ、ちょっとした成果を同期に見せ合いましょう。ジーズに関わっている人たちは、誰もがほんの少しの変化を我が事のように喜んでくれます。
できないことに絶望する必要もないです。元々0からのスタートなので、昨日よりできることが増えていく喜びを純粋に楽しんでください。これが一番大事。

 

②欲求に素直に作ってみる

最初は「真っ黒な画面にコードを書き、それがブラウザに反映された」、それだけで感動していたのに、向上心から次第にすごいものを作ろう、難しいものを作ろうと思い始めます。
その考え自体はとても素晴らしいのですが、頭でっかちになって手が動かなくなってしまうこともあります。卒業制作を作り始めるまでは、「ちょっとこれができたら面白そうだな」ぐらいの動機で良いので、自分が作りたいものを作ってみると良いと思います。

私がJavaScriptの課題で作ったのは「一定のダメージ以下になると芸人が分裂するじゃんけんの格ゲー」です。今考えてもわけがわかりません。
大事なのは「凄さや難しさ」ではなく、「最初に作りたいと思い描いたプロダクトが不細工でも実現できたかどうか」だと思うので、作りたいものを作って楽しんでください。ジーズアカデミーは課題に全く関係ないものを提出しても受け入れてくれます。

 

③同期の質問などに積極的に応える

 

授業が始まるとSlackで同期が質問をしたり、記事を共有したりします。
これは徐々に応えてくれる人が偏ってくるイメージがあるのですが、積極的に関わることをおすすめします。
質問に対して答えを返してあげる、記事に対して感想を返してあげる、時間がない or 質問が難しすぎるなら「難しい」のスタンプだけでも良いと思います。
おすすめする理由はいくつかあるのですが、主に以下の4つです。

 

1.他人の質問の解を考えることで自分が鍛えられる

2.他人の質問のやりとりをみるだけでも似たようなつまづきの際に参考にできる

3.自分が困った時にも助けてもらえる

4.なんであれ反応があるだけでも人は嬉しい

ジーズは基本的に自由度が高いので、自治が重要です。
熱量の高い期は間違いなく切磋琢磨できるはずです。自分の所属する期の熱量が高くなれば、それに合わせて自分の熱量の維持もしやすくなるはずです。自ら動いていきましょう!

 

④できる限り校舎に行く

 

現在のジーズの授業はオンラインとオフラインが併用で授業が開催されます。
これは個人によって意見が分かれるポイントだと思うのですが、校舎にいける人はできるかぎり行くことをおすすめします。それは

1.質問があったらすぐ聞ける、気軽に質問しやすい
これは多分仕事とかでもそうだと思いますが、もちろんきちんとした質問が聞きやすいのもそうなのですが、対面の方が「質問するほどではないんだけど何か気になっていること」を聞きやすいと感じます。
ちょっとした疑問ベースのことから思わぬ発見もあるのでおすすめです。

2.集中力が全然違う(これは個人差あるかも)
完全に個人差な気もしますが、私は家だと子供が部屋に乱入してくることもあったので、校舎に行った方が集中できました。

3.長期間の戦いはオンオフの切り替えが大事
一瞬といっても半年は長いので、気持ちにオンオフを切り替えるために校舎に行くというスタンスも大事な気がします。
家にいるとダラダラといつまでもやり続けてしまうので、集中してやる時間とそうでない時間を明確に分けてあげるのも良いと思います。

 

2,プログラミングとの向き合い方について

プログラミングとの向き合い方として大事だと思ったのは以下4つです。

①他人と比較しない

②ただ写経しない

③妥協しない

④ちゃんと寝る

①他人と比較しない

まず一つ目ですが、ジーズでプログラミングを学ぶ上で一番大事だと思っています。
先ほども書きましたが、どの期にも最初から優秀な同期がいて、その発表を見ると「自分もすごいものを作らないと」と思いがちです。そうすると今学んでいる言語もよくわからないのに別言語に手を出したり、基礎もわからないのにReactなどのフレームワークに手を出したりしてしまいます。

もちろん挑戦してみたければぜひやってみれば良いと思いますし、明確にやりたいことがあって、内発的動機から取り組みたいのならどんどんやってみるべきです。
でもそれが「他の人よりもすごいと思われたい」という動機ならやめた方が良いと思います。

私はチーム開発が始まるまでは基礎講座で教えていただいたものだけでプロダクトを作っていました。
それだけでほとんどのプロダクトは作れます。とにかく他人と比較せず、自分と向き合うことをおすすめします。

 

②ただ写経しない

プログラミングの学びを進めていくと、多くのわからないことにぶつかると思います。
他人の記事やUdemyのオンラインプログラムを見て、写経すると結構簡単にプロダクトができて気持ちよくなってしまうのですが、これは再現性がないのと、情報が古かったりするので個人的にはおすすめしないです。

それよりはまず公式ドキュメントを読んで理解して、必要に応じてUdemyやQiitaなどの記事を参考にして「理解して実装する」方が身につきやすいのではと思います。

写経ではなく、考えて試行錯誤すると血肉となり、できることがどんどん増えてくるはずです。
慣れるまでは公式ドキュメントが難解に感じると思うのですが、その言語やフレームワークなどの基礎を説明してくれているので、大事にすると良いと思います。

 

③妥協しない

初めて学ぶ方がほとんどのプログラミング、どこかで必ずやってくるのが「まあ、これくらいでええか」です。これが悪魔的で、一回妥協するとどんどん妥協します。
大好きなドラマの「24」でジャックバウアーが
「一度妥協すると、その次も簡単に妥協する。そして妥協が当たり前の人生になっていく」
と言っていましたが、その通りだと思います。
それを避けるために、都度「何を成し遂げるためにジーズに入ったのか」を問うてください。6ヶ月、結構一瞬です。たった6ヶ月頑張れないのなら、きっとこの先も無理です。

 

④ちゃんと寝る

マジで大事です。睡眠はしっかり取りましょう。
絶対寝たほうが頭の回転は早いし、コードも身につきやすいです。寝る前にエラーを出したコードも朝起きるとただのスペルミスだったみたいなことはザラにあります。睡眠不足が高まると病んだりします。
大事なのは長期で走り続けることなので、寝ましょう。それよりもコツコツ毎日一定の時間コードを書き続ける方が大事です。

 

GGA 編

せっかくなので、GGAについてもいくつかお伝えできればと思います。
個人的に思うのは以下4つです。

 

GGA

 

1.GGAは出た方が良い

2.大事なのはピッチじゃなくてプロダクト

3.でもピッチも大事

4.GGAを最終目標にしない

1.GGAは出た方が良い

卒業制作期間に入ると、GGAへのエントリーを考えるタイミングがきます。私はできるならGGAは出た方が良いと思っています。その理由は以下の2点です。

①GGAという短期目標に向かって無茶苦茶集中できる
②自分のプロダクトへの想いを、一緒に取り組んでほしい相手に熱量高く伝えられる

①については、LAB生の場合は卒業制作がはじまった2ヶ月後がGGA本番になるのですが、それまでに課題を見つけ、インタビューをして、プロダクトを作り、またインタビューして改善するという一連の流れを高速に回すことになります。
この締め切りがあることで時間を有効に使って試行錯誤を繰り返すので、一気にプロダクトの質が上がってきます。

②については、誰に伝えたいかは人それぞれですが、私の場合は一緒に取り組みたいエンジニアの方に想いを伝える機会にすることができたのが大きかったです。
その結果、現在手伝ってくれるメンバーも見つかっています。
直接の想いに、GGAの熱量をのせて伝えることも効果的だと思います。

 

2.大事なのはピッチじゃなくてプロダクト

これは100万回くらい伝えたいことです。
GGAで評価いただくには色々な側面があるので(もちろん運も)、一概には言えないのですがとにかくプロダクトを磨くことが大事だと思っています。ピッチを頑張ってもプロダクトの価値は上がらない。ピッチはあくまでプロダクトの価値を最大限伝えるための道具です。
そのためには「Why meがあり、課題が明確で、そのプロダクトでこそ解決できる」というプロダクトが必要です。

私の場合は、卒業制作がはじまるまではWhy meをひたすら掘っていました。
Why meが見つかったのは卒業制作提出の1ヶ月前。そこからはユーザーインタビューとプロダクト作りに没頭していました。卒業制作提出からGGAまではさらに1ヶ月。ここでもプロダクトに対するフィードバックをもらうインタビューを実施し、得られた内容からプロダクトを改善をしていました。
とにかくWhy meを固めること。固まれば、そこからは早いと思うので、入学してから同期や知り合いなどとたくさんWhy meを壁打ちしてみましょう!

 

3.でもピッチも大事

しかしながら、価値のあるプロダクトでも伝わらなかったら意味がありません。そのために練習は必須です。
まずは世の中のスタートアップイベントのピッチ動画をみて、構成と話し方をインプットするのが大事だと思います。
そしてあとは初見の人に伝わっているかどうかを繰り返して、自分のものにしていきましょう!

 

4.GGAを最終目標にしない

最初にGGAを短期目標として一気にプロダクトが作りあがるのでおすすめとお伝えしましたが、GGAを最終目標にするのはやめましょう。
GGAは長い6ヶ月が終わってようやく訪れるスタート地点です。
GGAが終わった瞬間に最大速度で走り出すには発表したプロダクトが既に動く状態であることが大事だと思います。

そこまでに最低限の検証を済ませて、コードを書き続け、プロダクトが動く状態であることをぜひ目指してください!実際に私はGGA前日までコードを書いていました。

さあ、走り出そう!

入学される方、検討されている方、最後まで読んでいただきありがとうございます。
私のバイアスも多く含んだ精神論多めの内容でしたが、取り組み方は工夫して、最初に抱いた熱量を、ぜひ最後まで高め続けてください!
ジーズアカデミーにはその環境があります。あとは自分がどうするかだけ。
6ヶ月後の自分を思い浮かべて、さあ走り出しましょう!

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