COLUMN

《イベントレポート》
HTML/CSSから
卒業制作まで。
プログラミング初心者脱却
までの軌跡をレポート!

こんにちは、ジーズアカデミースタッフの藤井です!
起業家養成スクール・ジーズアカデミーでは、セカイを変える起業家を養成するためにプログラミングという手段を学びます。
新しいプロダクトを生み出すために、ジーズアカデミーではどのような学びを行っているのか?

実際に学校を卒業された2名の卒業生、そして学校長の山崎先生をお招きして、トークセッションを実施しました。
卒業生のお二方には、在学中に制作した課題2点、そして卒業制作デモデーにて発表された卒業制作をお持ちいただき、詳しく解説をいただきました!
本記事では、盛りだくさんな内容だったイベントの様子をダイジェスト版でお届けします。


【ご登壇者】

山崎先生

山崎 大助 G’s ACADEMY 学校長/デジタルハリウッド大学院教授

Daisuke Yamazaki

8歳でアパレル業界から未経験からエンジニアとして転職。現在はMicrosoft MVP(Bing Maps Development)のフリーランスエンジニアとして、研究・活動が認められ米Microsoft公式サイトに日本人では初めて掲載される。
@IT、日経ソフトウエアなど数々のメディアで執筆を手掛け、日経PC21「名作フリーソフトを訪ねて」でも自身の開発したアプリが選出するなど、多方面で活躍。

菅原さん

菅原 右敦さん DEV19卒

Migimori Sugawara

1988年生まれ。慶應義塾大学を卒業後、専門商社・リクルートを経て、パシフィックリーグマーケティングに入社。主に新規事業の開発やスポンサーセールスに従事。前職でスカウトマンを支援する仕事に携わる機会があり、アマチュア選手のデータ一元化に着目。「スマホひとつで、未来の逸材を発掘できる」サービスを目指し、野球に特化したプロダクト開発および起業の準備中。G’sACADEMY 週末DEVコース 19期卒、Sports Human Capital 5期卒。

maedaさん

前田 達也さん LAB9卒/ジーズアカデミー東京スタッフ

Tatsuya Maeta

鳥取県出身 1986年生まれ。大学卒業後、自動車系間接商材商社、食品メーカーの営業職に従事。新車種開発、工場新設に伴う工場設備における立ち上げに関わる。アイスクリームメーカーでは東日本法人営業として小売店への新規導入に携わる。その後2020年にジーズアカデミーのフルタイム総合コースに入学。在学期間中プログラミングに打ち込みAR語学学習アプリを開発。現在はG’s ACADEMYスタッフとして在校生をサポート。フルタイム総合コースLAB9期卒。

目次

1. プログラミング初心者からのスタート、「作りたいものをつくれ!」という方針はどこから?

2. 入学する前、プログラミングの経験はあった?

3. プログラミング初心者からの課題制作① HTML/CSSを使ったLP制作

4. プログラミング初心者からの課題制作② API連携を利用した顔認証アプリ

5. プログラミング初心者からの課題制作③:卒業制作プロダクト

6. プロダクト制作において大切なこと

パート1 ジーズアカデミー学校長 山崎大助先生に聞く

プログラミング初心者からのスタート、「作りたいものをつくれ!」という方針はどこから


藤井(ジーズアカデミースタッフ・進行役):
本日はどうぞよろしくお願いいたします!

今回はジーズアカデミー在学中に制作された課題を発表していただく、という趣旨のイベントですが、まずその前にジーズアカデミーの「作りたいものをつくれ!」という方針について山崎先生にお聞きしたいと思います。

ジーズアカデミーでは、LPやじゃんけんアプリなど、学習段階に合わせた様々な課題をそれぞれ約1週間で制作しなければなりません。
それらの課題には実装しなければならない機能はあるものの、それを満たした上でお手本通りではなく、作りたいものを作ろう!と教えていますね。なぜこのような方針なのでしょう?



山崎先生:
プログラミングを学ぶとき、ただ学んでるだけじゃ全然成長しないんですよね。
学問として学んでしまうので、作れるようにならないんです。
僕がプログラミングを学び始めたときにどうしたかというと、やはり小さなアプリをたくさん作りました。それが成長に繋がったんですよね。ポイントは、自分が”いま”作りたいものじゃないと駄目なんですよ。


藤井:
それはなぜでしょう?


山崎先生:
例えば僕がシアトル行かなければいけなかったとき、MicrosoftMVPをいただいたときなので約10年前なんですが、このアプリを作りました。



僕、恥ずかしながら英語ができないんです。でもせっかくMicrosoftMVPとしてシアトルに行くわけですから、開発チームの人たちと直接話をしたい。
そんなとき、じゃあそのシチュエーションで使える日本語を話したら、リアルタイムに英語で話す翻訳アプリを作ろうと思いました。そして実際にこれで会話ができたんですよ。役に立ちました。

つまり、今自分が本当に作らなきゃいけないもの作りたいものじゃないと本気が出ないんです。やりたいことだから、二・三日徹夜しても作れたんです。

また、普段使わないものや必要のないものはやめてしまうんですよね。だけど、プログラミングはできるようになれば自分の身の回りの何かを変えられる。
自分が欲しいものが作れると、一生懸命になれます。



パート2 課題公開トークセッション

入学する前、プログラミングの経験はあった?


藤井:
山崎先生、ありがとうございます!
続いては、卒業生のお二人をお呼びして、ジーズアカデミー在学時に制作された課題を実際に拝見しながらのトークセッションに入っていきます。

その前に、お二人はご入学前にプログラミングのご経験、独学での学習経験はおありだったんでしょうか?


菅原さん:
それこそHTMLやCSSすらやったことがなかったです。
なので、最初の1発目の課題はすごく時間かかった記憶があります。

ただ、ジーズアカデミーを紹介してくれた先輩から、コミットをするかしないかで在学中に学べるものが変わるとは聞いていたので、スタートダッシュに向けて1か月ほど独学で勉強しました。


前田さん:
僕はあるにはあったんですが、独学で学ぼうと挑んでは挫折を繰り返していました。
G’s ACADEMYに入るまでに購入した本が3、4冊あって、全て途中で諦めてしまいました。
何のプログラミング言語からやっていいのか、正直独学の時はわからなかったんです。

なので、何かPythonっていうのがいいとか、いろんな会社がRubyがいいと言ってるらしいとか、JavaScriptっていうのもあるみたいな、そんな情報たちに踊らされながら、何の信念もなく色々な言語に手を出していたっていう感じですね。


藤井:
前田さんのように、情報が溢れすぎてて何から始めればいいかわからないというお悩みをお持ちの方は多そうですね。


プログラミング初心者からの課題制作① HTML/CSSを使ったLP制作


藤井:
ではまず、最初の課題を見せていただけますでしょうか?


前田:
自分の好きなもの何でも題材にしていいとのことだったので、自分の好きなものを伝えるLPにしようかなと思いました。ラジオが好きなので、色々なラジオの情報をベースに作ったものになります。



苦労した点でいうと、右側にカラムがあるんですが、これを2カラムにするというところです。ジーズから貰う元々のお手本にある機能ではないので、調べて作りましたね。

山崎先生:
よく出来てると思います。
制作期間1週間ですよ。まず最初の1週間でこれだけできてるっていうのは、すごいことだと思います。

あと、実は今の中ですごく良かった点があります。

現場の人とか、意識の高い例えばエンジニアさんとかに教えてもらうと、結構正しいことだけ教えられちゃうんです。
例えば画像の横スクロールとか、正直この課題においては全く意味のない機能だと思うんですよ。だけど、この一つの機能を覚えたことによって次回この技術を使えるんですよね。

活躍するのは今じゃなくてもっと後になるかもしれませんが、細かいところを面白がってたくさんやることが大切だと思います。
与えられたものだけやっていたら、こういうところの力はつかないです。ぜひ皆さんにも、大切にしていただきたいです。


藤井:
コメントでいただいた質問があります。「課題制作にはどれぐらい時間をかけているのでしょうか?」とのことですが、いかがでしょうか?


菅原さん:
土曜日の夕方に講義が終わるんですけど、そこから出来るときは土曜の夜・日曜に復習をしてました。
講義の内容を頭に入れてから、次の課題何やろうかなと作り出して、木曜日の提出日には間に合わせる感じです。大体それぞれ15~20時間ぐらいはとっていると思います。


藤井:
お仕事をされながらの週末集中コースも、15時間~20時間はとっていただきたいですね。
工夫して時間を取られていたんですね!


プログラミング初心者からの課題制作② API連携を利用した顔認証アプリ


藤井:
それでは、2つ目の課題をお願いいたします。


菅原さん:
API連携の課題です。講義内容的にはPHPをやっているときですね。
簡単に言うと、Web会議システムでかつ顔認証をしてくれるアプリです。




Face APIを使って、会議する相手の表情が読み取れます。ちょうどそのころコロナの影響でWebでの打ち合わせが増えたんですが、やはり法人営業なのでお客さんの表情がわかったら嬉しいなというのがきっかけです。
そして表情プラス、会議の議事録も残ったら面白いんじゃないかと思ったのでその機能も搭載しています。
YouTubeで調べながら必死に作った記憶がありますね。


藤井:
苦労した点などはありますか?


菅原さん:
作りたいものを作るためには、講義の内容+αの情報を自分で取りに行かなきゃいけないですよね。
この課題では特に、YouTubeで英語検索をかけるとたくさん情報が得られるということがわかりました。よく分からなくても見よう見まねでとにかく手を動かしてみたんですが、それが実際に動いたときの感動は大きかったです。
ただ無我夢中でやっていたので、山崎先生にちゃんと内容を説明できるような記憶が残っておらず申し訳ないんですが・・・


山崎先生:
いやいや。恐らくこの課題を作っているとき、ゾーンに入っていらっしゃったんですよね。ゾーンに入っているとき、人間の吸収力って半端じゃないんですよ。
やりたい内容を探して動画を見ながら、それを理解してちゃんとプロダクトに組み込むって難しいんです。それができているので素晴らしいと思います。
基礎を学んだからすぐにそれを応用できるかというと、そう簡単ではないので。


菅原さん:
そうですね、確かにすごく集中して開発しましたね。
当時はそれを、なんだかわからないながらも楽しみながらやっていた記憶があります。


プログラミング初心者からの課題制作③:卒業制作プロダクト


藤井:
それでは最後に、卒業制作として開発されたプロダクト・サービスを発表いただきたく思います。
ジーズアカデミーでは、プロダクトのDeployが卒業要件となっています。
お二人は卒業制作提出後、更にそこから卒業制作デモデー・GGA(Global Geek Audition)の予選をくぐりぬけ実際にご登壇もされました。
前田さん、いかがでしょうか?


前田さん:
僕は英語学習ARアプリを作りました。
英単語を勉強しているとき、英単語を見てイラストを思い浮かべて、日本語を浮かべてイラストにするというのを脳内で行っていました。
英単語とイラストがリンクして直接脳に伝わればもっと理解が早まるし、もっと楽しいよなと思ったことがきっかけです。




自作した専用の英単語カードをカメラで映すと、英単語の意味、その類義語、対義語、例文が一緒に学べるという内容です。Unityというゲームエンジンで開発しています。そんなUnityなんてG’s ACADEMYに入っていないと全く知らなかったので、今考えたら驚きの出会いだったなと思っています。

ただ、Unityの中で使う言語がC#という言語なんですが、自分の場合C#は1からやらなければならなかったので非常に苦労しましたね。
色々とUnityやC#に関する動画や書籍を読んでも、全くわからない!となってしまっていました。
やりたいことのイメージはあるけど、何をどうしたらいいかわからない時期がありました。


藤井:
どのように乗り越えられたんですか?


前田さん:
チームメンバーに相談をして乗り越えました。僕は卒業制作をチーム開発で取り組んでいたんですが、彼のおかげでなんとか完成したと思います。


藤井:
ジーズアカデミーのコミュニティを活用されたんですね。
菅原さんはいかがでしょうか?


菅原さん:
高校球児向けのスカウティングアプリを制作して、今も引き続き開発しています。
前職ではパ・リーグの会社にいまして、色々な業務の中で、スカウトの方を支援するという仕事をしていました。

アメリカですと、アマチュア選手のデータ一元化が進んでいるのですが、日本はまだそこまで進んでないところがありました。
かつ野球は、競技の特性的にスマホを使って動画を撮影しやすいなということで、野球に特化したアプリ開発を進めています。




前田さんのようにすごい技術を使ったわけではなく、講義の中で学んだベーシックな言語を使いました。ですが、データベースの設計が非常に複雑だったので苦労した記憶があります。
メンターの方にはGGAのためにどこまでこだわったほうがいいか・ピッチでの魅せ方など、色々なアドバイスをいただきました。


藤井:
GGAではビジネス面を強く推す菅原さんのようなピッチ、前田さんのような技術を前面に推すピッチの両方が発表されますね!


プロダクト制作において大切なこと


藤井:
最後に、皆さんが考える「プロダクト制作において大切なこと」とはなんでしょうか?


前田さん:
自分の作りたいものの解像度を上げていくことが大切だと思います。そうすると、どういう優先順位付けをしてどの機能から作っていくのかが決められるので。


菅原さん:
前田さんと若干被りますが、見て理解できるデザインや設計図のようなものを作るのは大事だと思います。それがあるとこれはいらないんじゃないか、やっぱり残した方がいいよねみたいな話ができますし、設計図がないとつい闇雲にやってしまいうまくいかないですね。


藤井:
お二人とも、ご自身の考えを自分の中で理解するということろが共通していますね。
最後に、今後の展望について聞かせてください!


前田さん:
卒業後はジーズアカデミーのチューターを経て、現在スタッフとして働いています。
なので、スタッフの一員として世界を変えるより多くのGEEKを生み出せるよう邁進していきます!


菅原さん:
実は近日中に登記をして、実装に向けて動き出す予定です。
RightHand(ライトハンド)という会社名にするんですが、右腕という言葉からきています。様々なスポーツに関わる方の右腕となることを大きなビジョンにして、スカウトに関わるサービスを今後作っていきたいと思っています!


藤井:
皆さん、それぞれの新たなステージで走り出しているんですね。
初心者からオリジナルプロダクト完成までの軌跡をお話いただきました、ありがとうございました!




自分が何を作りたいのか、なぜ自分がそれに取り組みたいのかを言語化する。
ジーズアカデミーでは「Whyme」と呼んでいますが、そのような動機・モチベーションを非常に大切にしています。

こんなものを作りたい、興味があるといった、制作する上での軸がしっかりあると初心者からのプログラミング学習も効率よく進むようですね!

ジーズアカデミーではこのような、起業家養成スクールのリアルに迫るイベントを随時開催しています!
毎回テーマを変えて様々な視点からイベントを企画しておりますので、ご興味をお持ちの方はぜひご参加ください。

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