【DEV卒業生起業家】
自分の好きなことで
社会課題を解決したい!
粘り強く挑戦する
會澤さんのストーリー
會澤 茉奈さん
Aizawa Mana
19歳でアメリカへ渡米、アメリカ現地大学卒業後海外向けWebマーケティングベンチャーでマーケティングコンサルタントとして経験を積む。その後、Deep Learningを活用したAdtech外資にてBusiness Development Managerとして働きながら、2021年10月、ジーズアカデミー週末集中DEVコース第22期生として入学した。受講生の半年間の集大成であるプロダクト発表会、GLOBAL GEEK AUDITION(以下、GGA)で3位入選。その後、Iqilu株式会社を設立し、今に至る。
ジーズ発スタートアップIqilu(イキル)株式会社とは
よろしくお願いします! 今は、Iqilu(イキル)株式会社を設立し、2つの事業を展開しています。1つは、機械学習の技術を用いたアパレルEC向けSaaSの「FuKuMikke」の開発。もう1つは、企業向けのオフラインPOP-UPイベントサービス「FMK POP-UP」を提供しています。
ECサイト構築ツールshopifyで作られたアパレルECサイトに、お洋服のレーティング、フィルタリング、スタイリング機能をつけることができるアプリです。shopifyに連携して利用いただけます。現時点では、お洋服のレーティング、フィルタリングのみの提供で、スタイリング機能はリリース後に実装予定です。
お洋服を選ぶ時に、トップスとボトムを一緒に提案されると、よりイメージがしやすくなりますよね。 検討中のお洋服に合う組み合わせや持っている服との組み合わせを提案することで、自分に似合う服を選べるようにする機能を実装しようと考えています。
そうですよね、その課題を解決して、服の過剰在庫、大量廃棄を防ぎたいと思っています。 企業向けのオフラインPOP-UPイベントサービス「FMK POP-UP」では、骨格・パーソナルカラー診断を実施し、一人ひとりに似合う服を提案し購買に繋げる支援をしています。
プレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000127519.html)より引用
「ないなら自分がやればいい!」きっかけはドキュメンタリーから
小学生の頃から起業したいと思っていました。きっかけは、小学5年生の道徳の時間に、ゴミ山で暮らす少女のドキュメンタリーを見たことです。 当時、自分は世界で一番不幸だと思っていたのですが、このドキュメンタリーを見て、自分はむしろ恵まれていると思えるようになりました。
でも、その子の不幸を見て、自分の幸せを感じている状態ってすごく気持ち悪いなと思って。 比較して、自分だけが恵まれてると思うのではなく、彼女たちにも同じ幸せがあるべきだと思うようになり、何か行動を起こしたいと思い始めたんです。
自分は当時からお洋服が好きだったので、好きな洋服を通して社会の課題を解決していきたいと思っていました。 最初は、自分がやりたいと思った事をやっている企業を探したのですが見つからず、「じゃあ自分がやればいいじゃん!」と思って起業を志しました。
仕事を続けながら挑戦したからこそ生まれたアイデア
いえ、社会人になってからは、まずベンチャー企業に就職し、その間にプチ起業をしました。始めに手がけたのは、輸入雑貨のECサイトの会社です。タイから洋服を輸入して販売していました。ただ、現地の服を買う時に値切り交渉をしないと売れる価格で仕入れられず、値切ると現地の方の利益が減ってしまうというジレンマや、アジアン系の洋服が市場に多いことから、自分でやる意義が見いだせずに辞めてしまいました。
次は、社会のためになる事業をやりたいと思い、在庫過剰になっている洋服にこぎん刺しをしてアップサイクルをする事業を始めました。でも、上手くいかず……。企業からは、大量の洋服を一括でどうにかしてほしいというニーズを満たせず、ユーザー視点から見ると、こぎん刺しだけでは、買い続けたい理由にはなりませんでした。
そこで今度は、ユーザー目線に立って、セットアップのお洋服の販売をしようと考えました。ユーザーインタビューを重ねていくと、皆が着たい服がバラバラでそれらを統合したブランドを作るのは難しいと思いました。 そこで、「たくさんのブランドの中から自分に似合う洋服が分かる方がいいのでは?」と思いついたんです。 実はこの頃、ディープラーニングを扱う企業に転職をしていました。そこで、AIが好きになっていたので、たくさんの服の情報を扱うならAIだ!と思い、似合う服を提案するアプリ開発をしようと思い立ちました。
そうなんです。
起業の仲間集めを見越して入学
起業にあたって仲間集めをしたかったのですが、自分があまりそういうことが得意では無くて。スクールで一緒に過ごす人たちであれば、人柄もわかるし話しやすいと思ったんです。
ジーズアカデミーに通う決め手になったのは、起業家精神をエンジニアリングを学びながら培えるという点です。 ジーズアカデミーを一番始めに知ったのは、Facebook広告でした。 他にもプログラミングスクールの広告は見ていましたが、どのスクールもエンジニア転職を目指すものでした。
ジーズアカデミーは、起業のためのスクールという印象だったので、説明会を予約しました。 また、知り合いのエンジニア起業家にスクールの相談をしたところ、ジーズアカデミーが良いと言ってくれたので、入学を決めました。
働きながらプロトタイプを開発
私は、インスピレーションの源にもなっている前職の会社が好きだったので、辞めたいと思っていませんでした。 そのため、働きながら通えるDEVコースに入学しました。
特に先入観をもっていなかったので、ギャップは感じませんでした。また在学中に起業に向けて動き始めていたので、もしかしたらギャップを感じていたかもしれないのですが、気になりませんでしたね。
大変なことしかなかったです。私にとっては、JavaScriptが難しく一番大変でしたね。けれども、その後に受講したPHPは好きだったので、そこからPythonをやり始め、今の「FuKuMikke」の元となるプロダクトを作りました。
確かにそうですね。私はバックエンド派でした。
先輩に支えられて得たGGA3位入賞
8割は、先輩の長友さん(DEVコース21期卒業生)のおかげです! めちゃくちゃアドバイスを与えてくださる方でした。この方のご指導のおかげで入賞できたと思っています。 また、期間内にプロダクトを完成させられたのは、先輩の名人(LABコース11期卒業生の高橋さん。通称が名人。)のおかげです。名人は、技術面のアドバイスでサポートしてくれました。同じくPythonを使ったプロダクトでGGAに出場されていて、当時の発表を動画で見ては励まされていました。
そうです、名人のピッチでの熱量と盛り上がりがすごくて!私もこういうアツい発表にしようとしていたのですが、「會澤さんは普通に発表した方がいいよ」と止められました(笑)
GGAに登壇された時の會澤さん。
卒業後にも続く挑戦
いえ、その後は会社員を続けながら開発をしていた中、社会起業家を応援する神奈川県のアクセレレータープログラムKSAP(かながわ・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム)を知り、採択いただきました。 参加条件が、「株式会社であること」だったので、急いで法人登記をしました。その後、独立をして今に至ります。
まずは「FuKuMikke」でやりたいことをオフラインでやってみようと思い、「FMK POP-UP」を考えました。たまたまG’sの一つ上の先輩であった森本さんからご紹介いただき、ジルスチュアートの方をお繋ぎいただいたことで、イベントを開催することができました。
プレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000127519.html)より引用
また、KSAPのデモデーで株式会社小田急SCディベロップメント様とご縁があり、最近にもイベントを開催するなど、順調に進んでいます。
ジーズで得た仲間とともに次のステップへ
「FuKuMikke」を正式リリース後、3か月以内にスタイリング機能を設けて機能を磨き上げていきます。 「FuKuMikke」は、私ともう一人のエンジニアとで開発をしていたのですが、機能のリリースに向けて、G’s CROSS POINT※で、3名のエンジニアを雇いました!
※G’s CROSS POINT:G’s卒業生が、後輩のG’s生をスカウトするマッチングイベント。
ただ、「FuKuMikke」のスタイリング機能だけだと過剰在庫の課題解決には少し弱いと思っています。 なので、これからは需要を作っていくことをやりたいと考えています!SNSで作った需要を基に生産、供給できる一環したサービスを作りたいと思っています。
全力で楽しんでください!
会社勤めを続けながら何度も挑戦され、独立をされた會澤さん。粘り強く挑戦する姿勢に、私も元気づけられました!
学校説明会では、カリキュラムの詳細やどんなアプリが作れるようになるのかをご紹介しています。
オンラインにて、土日や平日夜にも開催していますので、ぜひご参加ください!