《コラム》
フォトラクション潜入レポート!
スタートアップの現場を
スタッフみんなで体感してみた
vol.2 ―Values編
こんにちは!ジーズアカデミースタッフの加納です。
「スタートアップする」ことを応援するジーズアカデミーのスタッフこそ、しっかりスタートアップを体感・体現すべき!そんなわけで、前回Vol.1に引き続き、G’s発スタートアップ「株式会社フォトラクション」にご協力を頂き、潜入してまいりました!
前編の「Vol.1」では、オフィスの雰囲気や、エンジニアのお話を伺いましたが、今回は、株式会社フォトラクションが制定する「Values」について、代表取締役CEOの中島さんにお話を伺いました。

株式会社フォトラクション
「建設の世界を限りなくスマートにする」というミッションのもと、建設業向けクラウドサービスPhotoructionを提供する、まちづくりを支える建設テクノロジーのスタートアップ。写真整理や書類作成、図面管理や検図、数量拾い、検査帳票の作成など様々な業務をソフトウェアとクラウドAIの力で効率化・自動化し、スーパーゼネコンを含めた国内外200,000を超える建設プロジェクトで導入されています。代表取締役CEOの中島
貴春さんは、G’s ACADEMY 第1期の卒業生で、G’s ACADEMYで制作したプロダクトから現在の会社を立ち上げた、G’s発スタートアップでもあります。
コーポレートサイト:https://corporate.photoruction.com/

中島 貴春さん
TAKAHARU NAKAJIMA
株式会社フォトラクション 代表取締役CEO
1988年生まれ。2013年に芝浦工業大学大学院建設工学修士課程を修了し、株式会社竹中工務店に入社。大規模建築の現場監督に従事した後、建設現場で使うシステムの企画・開発およびBIM推進を行う。2016年3月にCONCORE’S株式会社(現・株式会社フォトラクション)を設立。

▲忙しい中を縫って、Valuesのお話をしてくださいました!ありがとうございます!
フォトラクションが掲げる「Values」とは?

▲フォトラクションのWebサイトより引用(https://corporate.photoruction.com/about)
「Values」は、ユーザーにいかに価値を生み出すために行動すればいいのか?というのを表現したものになります。仕事で成果を最大にするためのマインドセットですね。
こうしたら成果を出せたな、という僕の過去の経験からいくつか案をだして、社内のプロジェクトチームを作り、意見を出し合いながら制定しました。
そうですね。
このValuesは何度か変わっているのですが、本当に創業したての最初のときは、ネットで調べて色んな情報が出てきて「こうしなきゃいけないのかな?」とフレームワーク通りに作ろうとしていたこともありました。
ですが、結局突き詰めると、どの会社さんも「仕事で成果を出すためにこれが大事だよね」というのは、大体同じだと思うんですよね。それをどこまで自分の言葉で落とし込めるか、表現できるかというのは時間をかけて良いと思いますし、制定する人がしっかりコミットするべきだなと思っています。
ジーズにも、これから起業するぞという方が多く通われていると思うので、ぜひスタッフの皆さんはMVVについて相談されたら、参考にして頂ければと(笑)。

ちゃんと文章にする案と、英語にするパターンと……4~5パターンあったのですが、最終的に漢字4文字のフォーマットになりました。
MVVにおいて、Vision、Valuesは、Missionを達成させるためのものと考えているので、フェーズや状況によっては変えることもありえる前提ではいます。なので、漢字4文字というフォーマットがあると、変化もさせやすいかなと思っています。
今後は、漢字4文字に加えて英語のニュアンスも入れていきたいなと思っています。海外の方がいたり、英語の方が表現がストレートだったりするので。
※取材時点2023年9月では5つだったものが、掲載時点2023年11月には6つになり、英語のニュアンスも加えられていたりと、まさに「最速挙動」でアップデートされていました!
うーん、そうですね、「敬意尊尚」でしょうか。
フォトラクションって、”重たい”サービスなんです。ユーザーは大手ゼネコンが中心なので、社内に色んな立場の人がいます。なので、それぞれの考えを尊重して、その人たち全員にYesといってもらえるように、泥臭く足も使うし、一社一社にしっかり寄り添う。そうやって、ユーザーの会社に対してどう役に立てるかを考えることにこだわっています。

普段使いの言葉として使うことを意識して作ったわけではなく、マインドセット前提につくっているので、日常の中で「敬意尊尚だよね」みたいには使うことないんですけど(笑)。ただ、漢字4文字のフォーマットは、Slackのスタンプと相性が良く使いやすいです。

たとえば誰かが「これお願いします!」と依頼したときに「やりました!」というのがすごく迅速だったときに「最速挙動」スタンプが押されるなど、それっぽい行動があったとき、当てはまるスタンプが押されたりします。
こういう感じで、日々Valuesを意識をしてもらえたらいいな、ということで使っていますね。
また、半期に一回、締め会があるのですが、そのときにValuesを体現している社員を表彰するというものがあります。
360度評価にしていていて、全員にひとつひとつValuesを体現している人を選んでもらって、それを元に表彰しています。
また、今年からは、Valuesを人事評価のひとつにも取り入れています。とはいえ、Valuesの解釈は社員によってぶれたりはするので、そこをどうしていくかはまだまだこれから…といったところです。
※フォトラクションの締め会の様子はこちら
https://corporate.photoruction.com/way/3OITHd3g#index_idLv6Dwu
中島さん、お忙しい中ありがとうございました!
さいごに
オフィス見学をはじめ、代表の中島さん、エンジニアの田中さんお二人にお話を伺ってとても印象的だったのは、スタートアップらしい「柔軟さ」と、古くからの産業である建設業界を支える「硬派さ」を両方持ち合わせていること。
フェーズによっての変化を恐れず、より最適化していく柔らかさを持ちながらも、大手の企業と一緒に共創し成果を上げていくために必要な太い芯をもっているなと、お話の端々から感じました。
成長するスタートアップには、そういったしなやかなバランス感が大事なのかもしれませんね。
株式会社フォトラクションのみなさま、本当にありがとうございました!