思わずグッとくる…!注目スタートアップのCEOが胸に抱く座右の銘とは?
【株式会社LIG × G’s ACADEMY】による連載コラム! ジーズアカデミーのサイトにお越しになる「起業家を目指す方」「エンジニアを目指す方」に向けて役立つ情報をお送りしています。
世界を変えるサービスを生み出す起業家ーーー
自分の信じた道を突き進むタフさはもちろん必要ですが、彼らにも辛いとき、くじけそうなときがきっとあることでしょう。やりがいの分だけ、責任も大きいものです。
そんなとき、“自分を奮い立たせてくれる言葉” を持つことは、どんなときにでも前に進んでいくためのブレない軸に繋がります。
今回は、株式会社Socket、トークノート株式会社、株式会社LIGの3社長に、「日頃から大切にしている言葉」と「今までに言われて一番グサリときた言葉」を聞いてみました! 皆さんの心にも響く名言があるかもしませんよ。
● 答えてくれたのはこちらの3社長!
安藤 祐輔CEO/株式会社Socket
1981年生まれ。高校を卒業後、東京消防庁に入庁しその後、筑波大学体育専門学群へ進学。大学4年次にスポーツ経験のある学生の採用に特化した採用支援事業にて起業。その後、マーケティング分野及びEC分野にて複数事業の起ち上げと運用を担い、2012年11月に新規事業構築を基軸とした事業を行うため、株式会社Socketを創業。2014年9月にスマホ販促プラットフォーム「Flipdesk」をリリース。東急ハンズ、タビオ、アダストリア、ビームスなど約240社ほど導入され利用されている。
小池 温男CEO/トークノート株式会社
1980年2月12日生まれ。22歳までに世界30カ国を放浪。2003年より飲食店経営を行い2年間で4店舗を出店。2006年より成果報酬型求人サイトを運営。2010年、トークノート株式会社を設立して代表取締役に就任。2011年に社内SNS「Talknote」をリリース。Talknoteは、KDDI、エーピーカンパニー、ネクシィーズをはじめ、1万5000社以上の企業に利用されている。
岩上 貴洋CEO/株式会社LIG
学生時代、モバイルマーケティング、ITベンチャー企業数社に参加する。在学中からアーリーステージを対象とした独立系投資会社にて、投資業務、コンサルティング業務に従事。 2007年、株式会社LIG創業。
◼ 安藤祐輔CEO/株式会社Socket の場合
︎Q1. 座右の銘(または、日頃から大切にしている言葉)は?
「一定以上のスピードで飛んでいれば無駄なものは勝手に振り落とされていくから、巡航スピードが大事」
僕の、ビジネスのお師匠さんの言葉です。幾つか名言があるんですけど、これが一番ですね。
ベンチャーを運営していると、毎日色の違う様々なタスクが降ってくるのですが、あまり一つひとつにフォーカスし過ぎず、目的に向かって組織を飛ばすことが大事だと思っています。そうすると、色が違うとか一緒とか、重いとか軽いとか関係なく、無駄なものは振り落とされ、必要なものは残っていきます。あとは残っていることをやるだけなので、一つひとつに対して「必要か否かを判断する」労力が極小化されます。
ベンチャーという組織は一定スピードで飛んでいることが前提なので、今のSocketもそういうスピード感で運営しています。
Q2. 今までに言われて”一番グサリときた言葉”は?
「祐輔はそういうことしない子だと信頼していたのに残念。信頼は失うのは一瞬だから、頑張って信頼を回復してね」
母親に言われた言葉です。
(汚い話なんですが)小学校2年生くらいのとき、お風呂で体を洗うのが嫌いでいつもあまり洗わなかったんですね。「お湯に浸かって、それでいーじゃん」と思っていたんです、何故か。でも、洗わないと母親に怒られますから、いつも体を洗うタオルを濡らしてごまかしていたんです。
そんな中、いつものようにお風呂に入って体を洗わずに出たんですが、タオルを濡らすのを忘れた日がありました。その後、風呂場から母親の「ゆうすけー、体洗った?」という声が聞こえ、いつも通り「洗ったよー」と答えるわけですね。直後、怒っている母親が登場し、タオルが乾いていることを指摘され、言われたのが上記のセリフです。
信頼って大事ですよね(笑)
だからこそ、Socketが提供しているスマホ販促プラットフォーム『Flipdesk』では、お客様に対して誠実なサービス提供を常に心掛けています。
◼ 小池温男CEO/トークノート株式会社 の場合
Q1. 座右の銘(または、日頃から大切にしている言葉)は?
「シンプル」
単純にわかりづらいもの、わかりづらいことが嫌いで、苦手なんです(笑)
複雑なものは、何よりも大切な「時間」という資源を無駄にしてしまうので悪だと思っています。だからこそ、すべてのことをシンプルに考えていますし、自社のサービスも限りなくシンプルにしていきたいと考えています。
Q2. 今までに言われて”一番グサリときた言葉”は?
「本当の自分と他人に見せている自分が全然違う。いまは本当の自分を見せていないようだけど、もっと見せたほうがいい。本当の自分を見せたら周りの人に嫌われるんじゃないかと思っているのかもしれないけれど、それで嫌いになる人だとしたら、そもそもその人には嫌われてもしょうがないんだ。本当の自分を見せて、それでも小池温男が好きだと言ってくれる人と一緒にいればいいんだよ」
10年来の友達に言われました。その友達には今でもとても感謝しています。
言われて本当にその通りだなと思ったんです。人というのは頭が良くて、表面的にはこうだけど本音はこうなんじゃないか、というのが結構わかるんです。そして、本当の自分を見せていない人に、本当の自分を見せる人はなかなかいない。となると、建前ばかりの人間関係になってしまうんです。
そんな人間関係は弱い。だからこそ、常に本当の自分を見せて、それでもいいよと言ってくれる人とだけ関わっていったほうがいいんです。
それに、本当の自分を見せないでいると、直感に従った意思決定、行動ができないんですよね。直感というのは、今まで生きてきた中での、数えきれないほど様々な経験や情報に基づいた考えなので、結構合っていることが多いんです。失敗するときはだいたい直感に従っていないときですね、僕の場合。
そんなことを気づかされた言葉なので、強く印象に残っています。
◼ 岩上貴洋CEO/株式会社LIG の場合
Q1. 座右の銘(または、日頃から大切にしている言葉)は?
(1)「Life is good」
(2)「Think out of the box」
(1)社名の由来でもあり、大事にしている言葉です。自分の中で「Life is good」とは、信頼できる仲間たちと成長し、誰かの心を動かすものをつくり続けること、その結果として仲間たちに還元できる仕組みをつくり、さらに挑戦し続けることです。上手くいっているときでも大変なときでも、根本ではいつも「Life is good」に繋がるために動こうと考えています。
(2)尊敬する先輩経営者からいただいた言葉です。悩んだり伸び悩んだりしているとき、枠を超えて考えることで突破する何かを見つけることができる、新しく挑戦するモノが見えてくるとアドバイスをいただきました。自分の壁を超える必要があるときほど、俯瞰的な視野が必要だと考えています。
Q2. 今までに言われて”一番グサリときた言葉”は?
「あのときの方が輝いていたよ」
経営者の先輩に言われた言葉です。
LIGを設立して2年目の終わり頃、何もかもが上手くいかないときがありました。先輩経営者が見かねて飲みに連れていってくれた際にいただいた言葉です。シンプルに外からの視点でスパッと言ってくれ、その後、あの手この手で激励してくれたことを今でも覚えています。
もっと輝けるはずなのに、今はイケてない。「もっと出来るはずだろ」と、背中を押してくれたことにとても感謝しています。
■ まとめ
いかがでしたか? これから起業しようと考えている皆さんと同じように、一見無敵に見える先輩方もまた、悩み迷いながら成長してきたのです。
“座右の銘” は、初心に立ち返るためのいわば合言葉。皆さんも、自分の胸に一つ、譲れない言葉を軸として持ってみてください。起業への意識が変わり、毎日が違ってくるかもしれませんよ!
ライター:齋藤 玲乃
編集:LIGMO