【GGA優勝者海外レポート】ベルリンのブロックチェーンイベント参加レポート
平日LABコース5期生卒業制作発表会『GLOBAL GEEK AUDITION “LAB”』の優勝者・田中康平さんより、ベルリンでのブロックチェーンイベントレポートを寄稿いただきました!
「Web3Summit」「DAPPCON」の2本立てで、盛りだくさんの内容をお届けいたします!
田中 康平さん
中央大学卒業後、半導体製造装置メーカーにて機械設計エンジニアとして7年間従事。2018年からブロックチェーンに魅了され、ブロックチェーンエンジニアを志す。同社を退社後、ジーズアカデミーに入学。在学中にwebサービスを複数リリースする。卒業後ブロックチェーン技術の導入コンサルティングを行うBlockBase株式会社に入社。2018年11月GLOBAL GEEK AUDITION優勝、2019年2月経済産業省主催のブロックチェーンハッカソン最優秀賞、リクルート賞 、Japan Digital Design賞。
Twitter:@kolife01(https://twitter.com/kolife01)
Lab5の田中康平と申します。今回はGGAの優勝特典でベルリンのブロックチェーンイベントに参加したのでその模様をお伝えいたします。
今回参加したイベントはこちらです。
・Web3Summit https://web3summit.com
・DAPPCON https://dappcon.io/
「Web3Summit」とはweb3のトップカンファレンスの一つであり、ブロックチェーンに限らず、web3に関わるプロジェクトや人達が集まるイベントです。
DAPPCONはGnosisがメインスポンサーとなり、kyberやOpenZepplienなどdappに関わるプロジェクトがメインのイベントです。
また8/18-29はBerlin Blockchain weekとなっており各地でブロックチェーンに関するイベントが開催されており、世界各地から開発者や事業者が集まっています。
【Web3Summit】
まずはWeb3Summitの様子からお伝えいたします。
Web3Summitは他のイベントとは雰囲気が全く違います。アンダーグランドな会場で、まず入口にはweb3の刺激的なメッセージポスターの数々が並んでいます。
「Take back control of your data and join us at web3summit」
「It doesn’t matter how carefully you craft a secure password」
などなど刺激的なメッセージが飛び込んできて、入口からゾクゾクしてきます。
中に入るとネットワーキング、軽食が取れるスペースがあります。
朝食のパンとチーズがまた美味しい。
ホールは2つあり、スピーカーのメインホールと、ハンズオンなどのハッカーズルームがあります。
メインホールはこのような会場で行われます。
最初のセッションはAragonのLuis Cuende 組織管理のプロジェクトです。
ProtoclLabのJuan Benet IPFSやfilecoinなどブロックチェーンだけではない、P2P、ファイルシェア、web3の内容です。
そして、今回一番注目が高かったセッションがこちらです。
元CIA職員で映画にもなったエドワード・スノーデン(Edward Snowden)がVideoを通してセッションを行いました。
この時は会場は超満員。異様な雰囲気になってました。
スノーデンの話を聞き、改めてプライバシー、アイデンテティ、アクセス権について考えさせられました。
ハッカーズルームはこのような感じです。
会場の中にブースが6つ程あり、P2P、Oracle、dappなどカテゴリーが分かれています。それぞれにタイムスケジュールが組まれています。
そしてブースの中には飛び入りで発表できるところもあり、急遽私達、BlockBaseも初日に枠を見つけて発表することにしました。
18:30-19:00 BlockBase Satellites 0x NFT MarketPlace
オープンソースのプロジェクトSatellites(https://github.com/block-base/satellites)の概要を発表しました。
このイベントを目標に英語も勉強していたのでなんとか英語で頑張って発表してきました。当日に資料と話す内容、デモを突貫で作って準備不足もあり反省点も多かったですが、良い経験になり、グローバルにアプローチするためにはどのような事が必要か学べた気がします。
ネットワーキング会場はこのような感じです。
外も芝生や湖があり、自由に過ごすことが出来ます。
中も外もDJがいて、とても心地よい環境で考えることが出来ます。
芝生で寝そべりながらコードを書いたり、議論したり、やはりweb3summitは他のカンファレンスとは違い、今の常識や概念を変えないと発想が出来ないので、そのような雰囲気作りになっているのかなと感じました。
五感が刺激されとても心地良かったです。
セッションが終わってからは外でパーティ。
こちらのイベントは朝食、昼食、夕食までとても美味しい料理だったのも印象深かったです。
【番外編】
ドイツではシェア電動キックボードが日常で使われているので、実際に体験してみました。
路上にこのようにキックボードが置かれています。
アプリをインストールし、クレジットカードを登録するだけで使用出来ます。キックボードをアンロックするのに1€、1minで約0.2€かかります。
近くのキックボードを探してQRコードをスキャンして使用開始です。
動画 : https://twitter.com/kolife01/status/1163343716150632449?s=20
使い終わったら、好きなところに止めてアプリでロックボタンを押し、止めた状態の写真を送付して完了です。
走った距離、時間、経路がこのように保存されます。
実際に体験してみて、少しの移動の時など本当に便利です。速度は20kmまで出るので走っていて気持ちよく、観光にも相性が良いなと思いました。そしてアプリで全ての作業が完結するところも素晴らしかったです。
【DAPPCON】
3日目は同時開催されているDAPPCONに参加してきました。
DAPPCONは通常のカンファレンスのような会場です。
G’sのTシャツを着て、DAPPCONでG’sアピール。
DAPPCONはメインホールとサブホール、スポンサースペースがあります。
こちらがメインホール。
サブホールがテック寄りなセッションです。
TinlakeというNFTとDeFiを組み合わせた新しいプロジェクトについて聞くことが出来ました。
こちらがスポンサースペース。
グッズもたくさんもらえました。
同会場でハッカソンのETH Berlinも開催されていました。ベルリン行く前にはこのようなイベントがあると知らずに帰国日と被ってしまい今回は参加出来ず。来年は是非参加したい。
DAPPCONはザ・カンファレンスのような雰囲気で、スポンサースペースがあったり、またWeb3Summitとは違うプロジェクトや交流を楽しむことが出来ました。
【まとめ】
現地でWeb3Summit、DAPPCONに参加してみて、本当に満足度の高い視察になりました。スピーカーの内容などはYouTubeや記事などで情報取得できる時代ですが、やはり現地に行って、みんながどのように考えているのか、グローバルトップと自分たちの距離がどのぐらいなのか、自分たちの進んでいる方向が間違っていないかなど、参加したからこそ肌感で得られるものがありました。
特にWeb3Summitのイベントは本当に独特で、自由でインタラクティブな雰囲気、原っぱや湖でコミュニケーションを取ることで思考がとても刺激されました。
そして新しいweb3を作るためにはこのように今までの常識に囚われないで、さらにwebの歴史を振り返りつつ、web3の未来を考え続け、形にすることが大切だと感じました。
以上、ベルリンブロックチェーンイベントのレポートでした。