元消防士が炎のような熱い思いで起業するまで
「経験×知識×プログラミング」
【DEVコース卒業生インタビュー】
玲央さんの前職は消防士で、東京都チャンピオン、全日本ランキング3位を獲得したボクシング選手でもあり、また上の自画像から分かるように絵も描けるという非常に多才な方です。多才な玲央さんが、プログラミングと出会って起業した話をぜひご覧ください!
こんにちは。今日はよろしくお願いします。玲央さんは、前職は消防士で、日本ランキング3位のボクシング選手だったと思いますが、ジーズアカデミーに入学したきっかけを教えてください。
はい、2005年の11月に東京消防庁に入庁して、2021年の1月まで消防職員を務めました。約14年間ですね。仕事自体はとても楽しくて、やりがいも感じながら楽しく勤務させてもらいました。また、ボクシングもやっていました。消防職員になっても仕事と並行してやっていて、2015年までプロボクサーとして活動していました。
2015年に引退したということですか。
はい、そうです。ボクシングがすごく大好きでしたが、ボクシングはやれる年齢が限られています。引退後は プログラミングを活用して、社会を変えるサービスを作りたいと思いました。プログラミングに集中して取り組もうと思い、ジーズアカデミーに入りました。
色々な選択肢がある中で、なぜプログラミングを始めようと思ったのですか?
東京消防庁にいる時に、消防業務をただ単にやるのではなく、 自分がアプローチして業務効率が上がったことが好きだったんです。テクノロジーを利用すれば2倍じゃなくて、5倍や10倍ぐらい作業効率が上がることを経験しました。
具体的な経験談を伺ってもよろしいでしょうか。
具体的には、東京消防庁にいる際、月末に書類をチェックする業務をExcelVBAのデータを利用して手当関連の業務を簡単に完了できるシステムを作りました。これを作ることでとても喜んでもらいましたし、自分でやったことに価値があると思い、自分自身も嬉しかったです。
なるほど。テクノロジーを活用して作業効率が爆発的に上がったご経験から、プログラミングに興味をお持ちになったんですね。
はい。ですが、直接的なきっかけは2015年に起きた事件からです。自分には2人娘がいますが、当時2歳だった娘が熱性痙攣を起こしたんです。その時パニックになる親御さんの気持ちが分かったんです。何とかして情報を事前に親御さんたちが知ることができればそんなに苦しくないんじゃないかと思いました。この事件が直接的なきっかけでした。
原体験ですね。
はい、自分でやってきた経験と2015年に起きた事件がきっかけに、 「誰もが大切な人達のために、適切な事前対策、初期対応ができる社会を作りたい」と思い、プログラミングを始めました。
その2つの経験からプログラミングの道を歩き始めたんですね。プログラミングを学んですぐ起業せず、約2年間ソフトウェア開発会社で働きましたが、慎重に起業したんですね。
はい。そうです。当時は起業ではなくて、東京消防庁内でシステムをリリースしたいと思いました。ですが、内部でリリースするのは非常にリスクがあって色んな方々に迷惑かけるかもしれませんでした。なので、消防庁を離れて、自分の力で起業をしたいと考えるようになりました。
ソフトウェア開発会社との縁はどこで…
ハッカソンに参加した際です。審査委員から起業したいという思いを応援したいと声をかけられました。実際の開発の現場において自分の力を高めて起業準備をしたかったので、機会を得てソフトウェアの開発会社で2年間プロジェクトマネージャーとして勤務させていただきました。
どんな業務をしていたんですか。
プログラミングを学ぼう、プログラミングを上達させるんだと考えていたんですが、プロジェクトマネージャーはどちらかというと管理者側の業務でした。自分でもコードは書いてたんですが、その時の主な業務は、適切なシステムや作りたいプログラミング機能を顧客に提供することでした。
具体的にお伺いしてもよろしいですか?
エンジニアリングやプログラミング以外にも、デザイン、使いやすさが非常に重要で、デザイナーにデザインやインターフェース提案、予算交渉、色んなところを手がけていきました。
プログラミング・UI UXデザイン・予算交渉…Webサービスを創るときにも活きそうな経験ですね。
そうです。プロジェクトマネージャーの仕事はとても大変だったんですが、仕事を通して、そのプロジェクトの色んな方に「ありがとう」って感謝されたんです。自分の経験としてとてもいい経験だと思いました。
漫画とか絵をかくのが好きなことが、デザインを見やすくすることやデザイナーさんともお話しやすくなることに繋がったりもしました。もちろん、それを目的でやってたわけではないですが、プロジェクトマネージャーをやった時にプログラミングとデザインをきちんと時間通り間に合わせることなど、色んなことをやっていたのが起業に役に立ったと思います。
新しい分野を始める際、恐れはなかったですか。
頭の中に全然恐怖心はなく、楽しそうという思いが先にありました。
おお…恐れがなかったのがびっくりですね。起業するのも同じく恐れなかったんですか。
起業は…本当に迷いました。やはり家族がいるので…
ただし、やらないと後悔するっていうのは確実にわかっていたんです。やらないとずっと後悔をするし、やって失敗して後悔することもあるのです。
ただ、失敗をしたら人生はどうなるんだろうと考えてみると、今まで頑張ってきたからもし失敗しても自分のスキルが失われるわけじゃないので、何かの形で価値を提供できるだろうという風に思い直しました。
結果がどうなっても、自分のスキルが失われるわけじゃないことにすごく同意します。実際に消防庁を辞める決断をしたときは、どんな心境でしたか。
ドキドキはしましたけど、東京消防庁を辞める決断に関しては後悔はなかったです。
プログラミングと今までの経験を組み合わせれば、社会に新しい価値を提供できると思い、自分でやりたいことをしようと思いました。
辛いことも多かったですが、ただやってみて嬉しいこともたくさんあったんです。何よりも使っていただいている方々から「このサービスを作ってくれてとても助かった」と言われることはとても嬉しかったです。
そうですね。ジーズアカデミーにきて良かったと思う点をお伺いしてもよろしいですか?
ジーズは他のプログラミングスクールとは違って、卒業するまでで終わりじゃなくて、ずっと継続的にコミュニティを大事にしているどころが自分にとってメリットです。児玉さんとか山崎先生の思いがあってそのような場所になったと思うんですが、技術を身につけてお終いじゃなくて、コミュニティを継続的に広げていくところは他と違うどころだと思います。
ジーズアカデミー在学中、もっとこのようにすればよかったと思う点はありますでしょうか?
もっと早くアプリをリリースしたら良かったなと思います。
ユーザーの反応を試すため、実験のためのプロトタイプを作るのが遅くなってしまいました。アウトプットを早めにしたらいいなと思います。
趣味でアプリを作るのは、別に会社に止められないですよね。それだったら、会社をやめないで、並行してアウトプットをするという方法もあります。副業という方法もあるので、友達とか他の方々と一緒に一声かけてやればいいかなと思います。
まずリリースして試した方がいいっていうことですね?
そうです。
防点丸の場合、起業してからアウトプットしたとお聞きしていますが…
そうなんです。(笑)
(!!!)先ほどのお話は、レオさんの体験からお話いただいたものだったんですね。
防点丸がリリースしてから1年経ちましたが、今後のビジネスプランをお聞きしてもいいですか?
利用してくれる方々を増やしていきたいです。そのため、サービスを知ってもらえるようにプロモーション活動を行っていきます。
今後の活躍を楽しみにしております。最後に、0から1を作ろうと頑張っているジーズ生や未来のジーズ生に一言お願いします。
まず頑張ってください(笑)ジーズで0からスタートする方々が多いと思いますが、私も0から始めました。
また、あまり人と比べなくていいかと思います。なぜかというと、ジーズでは起業してすごく大きい会社を作っていく人も多いですが、別に大きくない会社でもいいし、起業しなくてもいいし、エンジニア転職しなくてもいいと思っています。
自分でちゃんとプログラミングが好きで、何かを形にしたくて通われているだけで勇気あることです。自分がやりたいこと、思ったことをプログラミングを通して表現すればいいと思います。
そうですね。頭の中にあるやりたいことやアイデアを実現しようとすること自体が、本当に勇気あることだと思います。
周りに起業した人たちがいっぱいいると私も何かしなきゃいけないと思うかもしれませんけど、自分の幸せは他の人と違うので、ちゃんと考えて楽しくてやって頂ければなと思います。
楽しくやること!大事だと思います。ありがとうございました!