【LIG座談会】
<潜入>マッチョ、絵が上手い元消防士がプログラミングを学ぶ。噂の起業家養成学校にはエネルギーが溢れていた。その1
みなさん、こんにちは。
家出した中学生じゃないです。LIGでCTOをやっているづやです。
今日は、起業家・エンジニア養成学校の「ジーズアカデミー東京」の原宿校舎にやってきました。原宿なんて滅多に来ないので、こうして身を潜めています。「ジーズアカデミー」とは授業料後払いの起業家・エンジニア養成育成学校。未経験者がプログラミングの基礎からオリジナルWebプロダクトを創り切るまで、徹底的にモノづくりに没頭できるカリキュラムと環境を提供している。6ヶ月でエンジニア・起業家を目指す「週末集中DEVコース」とエンジニアの基礎から最先端の技術までじっくり学べる「フルタイム総合LABコース」の2つのコースから選べる。
実は、ジーズアカデミーの実態に迫る記事はこれで3本目。
これまでは卒業生や受講生に話を聞いて、ジーズアカデミーがいかにハードな起業家・エンジニア養成育成学校なのかを深掘りしてきました。
みなさんの話を聞いて、めちゃくちゃ大変だけど身になることはわかりました。カリキュラムが相当よく練られているのでしょう。
でも、学ぶ環境って実際どうなん?
働くにしても学ぶにしても環境って大事ですよね。今回はジーズアカデミーの校舎を見てまわって、実際どんな環境でプログラミングを学べるのか調査したいと思います。
「ジーズアカデミー東京」に潜入してみた
今回「ジーズアカデミー東京」を案内してくれたのは、マーケッターの大堀さんです。写真は好きなマンガ『鋼の錬金術師』のポーズらしいですが、こんなポーズがあったかどうかは謎です。
物紹介:大堀貴洋さん 2週末DEVコースのクラス担任として多くの卒業生を見届けてきた「ジーズアカデミー東京」のマーケッター。高校弓道に特化したYouTubeチャンネルを個人で運用中。 |
づや:本日はどうぞよろしくお願いします。 そもそも、なんで原宿に開校したんですか?
大堀:もともとは表参道だったんですが、ジーズアカデミーは卒業生が気楽に来られる場所なので、卒業生が1,200人を超えたあたりから「今のキャパじゃ厳しいよね」となりまして。
づや:1,200人! めちゃめちゃ輩出してる。
大堀:それで、ちょうどこの施設のオーナーとご縁があったのと、原宿はカウンターカルチャーが生まれる場所としてジーズの世界観にも合っていたので、2020年に現在の校舎へリニューアル移転しました。
づや:確かに文化の発祥地みたいなイメージはあります。それにしてもオシャレな空間ですね。
大堀:そうですね、高級感のある落ち着いた雰囲気を出しつつ、床は荒削り感のあるデザインにして、社会を変えるような挑戦をする精神を表現しています。
づや:高級感と荒削り感って共生できるんだ……。
ジーズアカデミーに向いてるのはどんな人?
大堀:一部ではありますが、こちらのボードは卒業生が起業した会社なんです。建設現場の作業員の手配に使うアプリを開発したり、バーチャルウィンドウやプロジェクションマッピングに特化した事業だったり、さまざまです。
づや:お〜多くの起業家が生まれていますね……! ジーズアカデミーってやっぱり起業したくて入学する方が多いですか?
大堀:大きく分けて、起業を目指す方、エンジニアへの転職を目指す方、社内で新規事業を目指す方の3パターンがコアですね。自分でプロダクトを作りたいとか自分で技術を身につけたい人が多いです。
づや:なるほど、そうなると若い方が多い……?
大堀:確かに多いのは20代後半から30代半ばですが、全体的に見ると20〜50代まで幅広いです。特に週末集中DEVコースはバラバラで、50代以上の方も1割以上いらっしゃいますね。最年長は65歳です。
づや:65歳! 年齢に関係なく挑戦的な人たちが集まるんですね!
大堀:そうですね、みなさん共通して想いが強く、「こういうプロダクトが作りたい」「こういう業界で活躍するエンジニアになりたい」といった目標を持って入られる方が多いです。
最後の2ヶ月はメンターがサポートしてくれる
取材当日に学習スペースにいたジーズアカデミーの受講生と卒業生。落ち着いた環境で作業に取り組めそう……!
づや:卒業してからもジーズアカデミーに来る人が多いんですね。
大堀:講義をサポートするチューターさんは基本的に卒業生ですね。あとは講義とは別で、各自のプロダクト案を相談し合う「企画壁打ち会」を開催することがあるので、そこに卒業生に来てもらうこともありますね。
づや:なるほど、それは繋がりが増えそう。ちなみに講義ってどんな流れなんですか?
大堀:「週末集中DEVコース」で説明すると、全体6ヶ月のうち前半約4か月はHTMLやCSS、JavaScript、PHPなどそれぞれのプログラミング言語を講義と課題に向き合いながら基礎から学習します。プログラミングの基礎を学んだ後は、企画書を事務局に提出してもらい、メンターが付いて卒業開発期間に入ります。
づや:メンターって自動で割り振られるんですか?
大堀:いえ、メンターはマッチング制ですね。ジーズアカデミー東京にはメンターが20人ほどいらっしゃるので、受講生に第3希望まで出してもらっています。メンターが志望動機や企画書を見て、「この受講生に協力したい!」と思ってもらえればマッチング成立し、繋いでいく流れなんです。
づや:希望通りにいかないこともあるんですね……。
大堀:良いプロダクトを生み出すためには、受講生とメンターさん双方の熱意がとても重要なので、このような仕組みを採用しています。でも、本気度が伝われば受け入れてくれるメンターさんも多いですしそんなに気を張らなくても大丈夫ですよ(笑)。
卒業生はどんな事業をしているの?
人物紹介:渡邊さん 週末DEVコース2期生。『株式会社FireTech』CEO。防火対象物点検の報告書をクラウド化するサービス『防点丸』を展開。34歳まではボクシング選手として東京チャンピオンや全日本ランキング3位などの成績を残していたすごい人!!! |
づや:よろしくお願いします! 渡邊さんはどうしてジーズアカデミーに入学されたんですか?
渡邊:ボクシングを引退した後、東京消防庁の消防士として14年ほど勤務していたんですが、消防業務になかなかデジタル化が進まず、ずっと非効率な現状を見てきました。そんな中で、自分のこれまでの経験や知識とプログラミングを掛け合わせれば、消防職員を続けて最終的に救える総人数よりも、救える人が増えるんじゃないかと思ったんです。
づや:渡邊さん……カッコ良すぎますね……。
渡邊:それをジーズアカデミー創業者の児玉さんに相談したら、「おもしろい! 一緒にやろう!」と言ってくれて入学に至ったんです。
づや:消防隊員だったからこそわかるリアルな課題を解決する、まさに社会を変える事業ですね……!
大堀:ちなみに渡邊さんは絵もめちゃくちゃ上手いんです。
づや:そんなわけないですよね。ボクシングで東京都チャンピオンの元消防士兼CEOの人間は絵が下手だと世間で言われているはずですが?
渡邊:ちょっと、そのペルソナ、私だけでしょ(笑)。コチラです。
うっっっま!!!
づや:ちょっと! 絵も上手なんですか!
渡邊:もともとは手塚治虫に憧れて漫画家になりたかったんですよね。
づや:ちょっと情報量が多すぎて……ヤンマガの主人公かなにかですか?
第23期の懇親会に潜入してみた
ちょうど今日は週末集中DEVコース第23期の懇親会をやってるみたいです。
23期の皆さんは、先週末に入学式を終えたばかりの新入生。今日が初めて対面で顔合わせらしいです。
全員ド緊張していて、きっと会場は静まり返っていることでしょう。ちょっと覗いてみましょうか。
ガヤガヤッ
ガヤガヤガヤッ
めっちゃ盛り上がってました。
4人ぐらいのグループに分かれて自己紹介をしているようです。みんな初対面のはずなのに自由闊達なコミュニケーションを繰り広げています。
ジーズアカデミー東京の受講生に本音を聞いてみた
なんとかして輪の中に入れてもらうことに成功し、話を聞いてみることにしました。フリーライターをしている蓑島さん(左)と、人材ビジネスの営業をしている稲垣さん(右)です。
どうしてジーズアカデミーに入学したのか、根掘り葉掘り聞いていこうと思います。
づや:よろしくお願いします! ジーズアカデミーに入学したきっかけってなんですか?
蓑島:ライターの仕事ってアナログだなと思っていて、コンテンツ作り全体の流れを見直せば効率化できるポイントがあるんじゃないかと考えたのがきっかけです。いつか開発を外注するにしても知識が必要なので、自分で簡単なものは作れるようにならないとな、と。
稲垣:僕は新しく自分で新規事業を立ち上げたかったんですが、自分のやりたいことと会社の事業とのシナジーを考えるとうまく折り合わず。自分で作るしかないなと思って調べた結果、ジーズアカデミーに辿り着きました。起業家目線もプログラミングも学べるという二軸なのがすごいですよね。
蓑島:確かにそうですね。プログラミングするだけなら独学でもいいかなと思ったのと、集まっている人たちがコミュニティとして魅力的なのでジーズアカデミーを選びました。
稲垣:あと、卒業生がめちゃくちゃすごいなと。卒業生が作った会社に株式会社助太刀があるんですが、僕の父親がまさにそのサービスのユーザーだったんです。本当にビジネスをスケールしたい人が集まってるんだなと思って魅力を感じました。
づや:ジーズアカデミーは入学時に試験があるんですよね。論理的思考力をテストする「IQ試験」とプレゼン形式でアイデアをテストする「IDEA試験」のどちらかを選べるそうですが、二人はどちらを選んだのですか?
蓑島:私は「IDEA試験」ですね。当時は忙しかったのでほぼ一夜漬けみたいな形で、プレゼン資料を作って時間内に喋れるように練習をして。
稲垣:僕も「IDEA試験」です。僕はプレゼン資料を13ページぐらい作ってめっちゃ準備しましたね。でも、試験があるぶん、入学へのモチベーションが上がりました。
づや:二人とも試験に合格して、今日の懇親会はどうでしたか?
蓑島:みなさんやっぱり社交的だし、面白いものを全員が持っていて、こんなに刺激があっていいのかな? というぐらい(笑)。
稲垣:やっぱり自分で起業されてたり、スタートアップで役員されてたり、なにかやりたいことがあってプログラミングを学ぶ必要性に迫られた人たちが来てるんだなって再確認しました。
づや:これからの講座で楽しみにしていることはなんですか?
蓑島:みなさん個性を出してくると思うので、なにを作ってくるのかめちゃくちゃ楽しみにしています。ただ、私は締め切りが苦手なライターなので課題を出せるかどうかが不安なんですが(笑)。
稲垣:自分が独学でやっていたときはなかなか進まなかったんですが、この環境であればなにかしら形にできるんだろうなというのが楽しみですね。この環境をフルで活かしきるために頑張らなくちゃいけないなと思います。
それで、結局ほんとにプログラミングはできるようになるの?
づや:なんかすごい熱気というか、受講生からも卒業生からもエネルギーを感じました。
大堀:本当にそうなんです。本当にエネルギーが溢れている人たちが集まっているんですよ。
づや:それで……実際にプログラミングはできるようになるんですか?
大堀:なります!
づや:おお……。
大堀:もちろんハードですが(笑)。簡単に卒業できない学校ではあるんですけど、それでも夢や想いを持ってる方に関しては、どんなキャリアや経歴でも挑戦してきてほしいですね。
卒業生にサポートはあるの?
づや:ちなみに起業した場合、ジーズアカデミーから何かしらのサポートを受けられたりするんですか?
大堀:はい。ジーズアカデミー福岡には「G’s BASE」というシェアオフィスが併設されているので、そこをお得に利用できます。
づや:福岡! さすがに遠いな〜。
大堀:そうですよね。でも東京とはまた違った雰囲気で楽しいですよ。
づや:なるほど……。
その2「福岡編」へ続く…
ジーズアカデミーで人生が変わる
東京、福岡といろんな人に話を聞いてきましたが、みなさんとにかく熱意がすごい! 目標に向かってそれぞれモチベーション高く進んでいるのがよくわかりました。
「人生が変わった」は決して大げさではなく、マジのマジなんですよね。
今回、2つの施設を見てきましたが、それぞれテイストが違うものの働きやすさはピカイチでした。卒業後に通い詰めたくなるのも納得です。ジーズアカデミーのここがすごい
- プログラミングだけでなく起業の大事なところ学べる
- 意識が高い仲間と一緒に切磋琢磨できる
- 一流のメンターがプロダクト開発をサポート
- オシャレでファシリティが充実した施設
- 卒業後もコワーキングスペースを利用可能
快適な環境でプログラミングを学びたい方、自分でプロダクトを作りたい方、とにかく人生を変えたい方は一度説明会に行ってみてはいかがでしょうか?